コラム|イー・エージェンシー

Google Marketing Live 2019 現地訪問レポート テーマは「Be There」「Be Useful」「Be Responsible」|イー・エージェンシー

作成者: 村松|May 27, 2019 3:00:00 PM

こんにちは、イー・エージェンシーの田中です。
2019年5月14-15日の2日間にわたってGoogle Marketing Live 2019がアメリカ・サンフランシスコの「Moscone West Convention Center」にて開催されました。
Google Marketing Live 2019は、Google の広告プロダクトの商品を中心に新製品や新機能の発表が行われるイベントです。今回も、世界68ヶ国から広告主とパートナー5000人以上が参加した大規模なイベントとなりました。

私、田中も今回初参戦!

5月14日朝いちばんの、メイン会場での最初のKeyNoteの様子です。
Google最高業務責任者のPhilipp Schindlerさんが最初に登壇された後、
各発表のテーマごとに、責任者の方々が20分ほどのセッションで交代してお話されました。

キーノートの冒頭では、
「Be there(ユーザーインテントをとらえた広告の在り方)」
「Be useful(利便性の担保)」
「Be responsible(責任の果たし方)」
というキーワードが発表され、各プロダクトもそのテーマに則った新機能が発表されました。

Be there ユーザーインテントをとらえた広告の在り方
現在のユーザーは、皆さんも実感があると思いますが、目が覚めた瞬間から眠りにつくまで、デジタルを活用しています。
Google は、ユーザーがどこにいるか、カスタマージャーニーのどの段階まで進んでいるかに関わらず、効果的にアプローチするための多数のソリューションを提供し、今後も充実させる予定だそうです。

Be useful 利便性の担保
例えば、出張や旅行など、フライトを予約する、また、記念日や会食、友達との食事のためのレストランを探す、日常的にWebで洋服を選んで買うなど、目的が何であれ、オンラインでの手続きには若干の”探す”というひと手間がかかります。
ユーザーが探している情報をより速く、より簡単に見つけられるようにするため、Google は新しいサービスの開発に取り組むという内容です。

Be responsible 責任の果たし方
Googleは、ユーザーの個人データ保護を最優先に考え、広告主の適切な広告運用を支援し、さらにユーザーの信頼を維持できるようにするための新たな方法を導入するということでした。

特に、3点目の Be responsibleについては、プライバシー保護を意識した単語として何度か繰り返され、Googleとしてのプライバシー保護に力を入れていく姿勢を感じました。


各セッションの後やサンドボックスという展示コーナーには各プロダクトのGoogleの開発者・担当者がついてくださり、このイベントで発表のプロダクトのデモを見ることも出来ました。

期間中は商談ブースも用意され、また、広告プロダクトに限らず組織構築についてや、ダイバーシティ、働き方改革などにフォーカスを当てたセッションや、ネットワーキングを目的とした食事会なども実施されていました。

Google Cloud Platformと連携したサービス・プロダクトはこれからのGMP活用に欠かせないものですが、Google Marketing LiveでもGCP連携プロダクトのデモブースが用意されていました。

 

Google Marketing Live 2019で発表された
主なトピック

Google広告 関連

ファインドキャンペーン(Discovery Ads)
●Googleの調査で、76%の消費者が買い物をするときに思いがけない体験を期待していること、また消費者の85%が製品を発見してから24時間以内に製品関連の行動を起こすことが判明しました。
●ファインドキャンペーンは、これらの行動を促進するために、毎月 10 億以上の Google にログインしているユーザーの検索意図に応じて、YouTube ホームフィード、Gmail、Google フィー ドなどの Google ネットワーク上で関連性の高いイメージ広告を掲載することができる機能です。
●また、ネイティブ風な広告を表示することで、ユーザーが行動しやすいという点もこの広告の一つの特徴です。
ギャラリー広告(Gallery Ads)
●75%のスマートフォンユーザーは、即時の情報を期待しているという調査結果の元、ギャラリー広告を発表しました。
●ギャラリー広告を利用すると、商品のランキングや、ホテルであれば外観・内装・風景写真などを広告内で即座に表示することがウィンドウショッピングのような形で表示が可能となります。
●広告はモバイルの検索画面のトップに表示されます。
●Google による事前調査では、ギャラリー広告を含む広告グループはクリックまたはスワイプが、ユーザーエンゲージメントを25%上昇させるいう結果がでました。
●3つ目の画像に到達した時点、またはランディングページに到達した時点で課金します。
アプリディープリンク広告 (Deeplinking in Google Ads)
●これまでの通常のキャンペーンでは、ディープリンクを出稿してもアプリ内のコンバージョンを計測することができませんでした。
●アプリディープリンク広告により、アプリとウェブを両方持っているお客様が、ウェブとアプリを横断したコンバージョン計測を行えるようになります。(iOS のUniversal links と Android のApp links を含む)
●なお、コンバージョンの計測にあたっては、Google Analytics for Firebase の利用が必須となります。
オーディエンス拡張
●オーディエンス拡張の機能自体はこれまであったものと基本的には同じですが、スライド形式での拡張方法が新しくローンチされます。
●Google 広告とディスプレイ&ビデオ360で利用が可能です。

 

などなど、多くのサービスリリースやAnalytics360機能の拡充の発表があった充実したイベントでした。(伝えきれないことも多いです。)
テクノロジーの進化にともなう市場環境の変化と課題に対して、まさにGoogleが考えるデジタルマーケティングの今後の方向性を表したイベントといえるのではないでしょうか。
消費者にとっても広告主等の事業者にとっても、つねにユーザー体験の価値向上を目指して進化し続けるGoogleのマーケティング関連プロダクト群。イー・エージェンシーとしてもGoogle アナリティクス 360をはじめとするGoogle マーケティング プラットフォームを基盤として、消費者と広告主等の事業者とのコミュニケーションの価値向上と最適化に貢献していきたいと考えています!

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