webサイトのデータ分析の際にGoogle アナリティクスのカスタムレポートでディメンションを指定したときや、カスタムディメンションを掛け合わせた際に、紐づくデータが存在しない場合は、行として表示されないのをご存知ですか?
データレイヤ―の変数に値がセットされていない場合に、指定の値(not set)などを入れたいというご要望をお寄せいただくことがあります。
そんな時は、Google タグマネージャ(GTM)の「正規表現の表」や「デフォルト値」などの機能を活用することで、JavaScriptによる判定/書き込みを行うことなく指定の値をセットすることが可能です!
今回は、ディメンションに値が設定されていない行をレポートに表示する方法について、詳しく解説していきます。
分析の際にセカンダリディメンションを掛け合わせたときやカスタムレポートでディメンションを指定した場合に、紐づく値が設定されていない行はレポートに表示されません。
紐づく値が設定されていない行も表示させたい場合には、該当のディメンションに“not set”や”null”など特定の文字列を含める必要があります。
まずはGoogle タグマネージャ(GTM)を開き、以下の項目を確認します。
データレイヤ―の変数に値をセットする際に、サイト側の”datalayer.push”の記述でブランク(””)を指定しているかどうかで、指定の値(not set など)を含める設定方法が異なります。
以下をご確認ください。
カスタムディメンションに設定しているデータレイヤ―変数について、オプションの設定”デフォルト値”を設定することで、datalayer.pushでデータレイヤ―変数に値がセットされなかった場合に、指定の値を入れることが可能です。
データレイヤ―変数の値にブランクを指定している場合、デフォルト値の設定が機能しないため、データレイヤ―変数の値を変数「正規表現の表」で書き換える必要があります。
まず、書き換えを行いたいデータレイヤ―の変数を入力変数に指定し、正規表現のパターンと出力で戻り値を設定します。
例えば、ブランクが指定された場合は「not set」を出力。なにかしらの値が指定されている場合(.*)は元の値を出力します。
次に、作成した正規表現の変数をページビュータグのカスタムディメンションの値として設定します。
▼ヘルプ: ユーザー定義変数正規表現の表
https://support.google.com/tagmanager/answer/7683362?hl=ja#regex_table
Google アナリティクスに詳しい人でも知ってるようで意外と知らないお役立ち情報でした。
このようにGoogle アナリティクスには、知られていない便利な機能が多くあります。
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