最終更新日：2025/12/26
イー・エージェンシーでは、Google アナリティクス 360（以下、GA360）をはじめとするGoogle マーケティング プラットフォーム（GMP）をご契約いただいている企業様をお招きし、毎年恒例の「ユーザー会」を開催しております。
2025年11月21日（金）、今年も「ホテル椿山荘東京」を会場に「GA360 ユーザー会 2025」を開催いたしました。今年は、「先進企業に学ぶ データ&AI活用の『攻め』と『守り』」をテーマに掲げ、Google および Google Cloud による最新ビジョンの共有と、先進的な取り組みを実践されている3社（株式会社サンリオ様、日本航空株式会社様、SBIホールディングス株式会社様）による事例発表、そしてユーザー様同士の交流を目的とした懇親会の二部構成で行われました。
昨年以上に多くのユーザー様にご来場いただき、AI時代のマーケティングに対する関心の高さと、企業間の垣根を超えた熱気あふれる会となりました。
セミナーの前半では、グーグル合同会社 および グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 よりスペシャリストをお招きし、マーケティングと企業内AI活用の最新ビジョンについて、2つのセッションでお話しいただきました。
登壇者：グーグル合同会社 マーケティングテクノロジー スペシャリスト 結城 明香 様
トップバッターを務めた結城氏からは、Google アナリティクス 4（GA4）の進化の方向性が語られました。 「フルファネル」と「AI」をキーワードに、GA4が単なる計測ツールから、顧客の行動を予測し、ビジネスの成果を最大化するプラットフォームへと変貌を遂げている現状を解説 。AIによる予測機能やクロスチャネルでのデータ活用が、これからのマーケティングに不可欠な要素となることが示されました 。 参加者からは「GAの今後の展望が聞けて貴重な情報だった」といった声が寄せられ、マーケティングの未来像を共有する時間となりました 。
登壇者：グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 清水 岳之 氏
続いて登壇した清水氏からは、企業利用に特化したAIプラットフォーム「Gemini Enterprise」についてご紹介いただきました 。 最新のAIモデル「Gemini 3」や、エージェント時代の開発環境「Google Antigravity」、画像生成モデル「Nano Banana Pro」など、Google の最先端技術の紹介に参加者は釘付けに 。特に、セキュリティが担保された環境で、社内データとAIを連携させる具体的な活用イメージは、多くの企業担当者にとって「攻め」のDXを推進する大きなヒントとなったようです。 アンケートでも「AI機能のマーケティング活用について、Geminiの機能向上など良い刺激になった」と好評を博しました 。
続くトークセッションでは、株式会社サンリオ様、日本航空株式会社様、SBIホールディングス株式会社様の3社にご登壇いただきました。「組織の基盤作り」から「業務の自動化」、そして「AI同士が協調する未来」まで、フェーズの異なる3つの実践事例は、ご参加いただいた皆様の現在地と照らし合わせる絶好の機会となりました。
株式会社サンリオ様 田口 歩 様
UAからGA4への移行を機に「データマネジメントオフィス（DMO）」を立ち上げ、組織全体でデータを活用するための基盤整備に取り組まれた事例です。「サンリオ時間」といった独自指標の定義や、計測ガイドラインの策定、さらには会員ID「Sanrio+」を軸にした分析環境の構築など、データ活用を促進するための環境整備について具体的にお話しいただきました。多くの参加者が直面している課題のため、「実務におけるリアルな実態が知れて大変参考になった」と共感の声が多く上がりました。
日本航空株式会社様 小島 史也 様
膨大なデータの集計や、分析者の経験則への依存といった課題に対し、生成AI「Gemini」を活用して解決を目指す取り組みをご紹介いただきました。Google アナリティクスのデータと外部データを統合し、AIが得られたパターンから有効な打ち手（施策）を提案するフローを構築しました。レポート作成工数の削減や、経験に頼らない分析環境の構築を目指す「攻め」の事例に対し、会場からも「自社展開のイメージが湧いた」と注目されました。
SBIホールディングス株式会社様 佐藤 市雄 様
GAの計測データに基づき、AIがサイト訪問者の特徴を捉えた「ペルソナ」を自動生成し、そのペルソナ同士に議論させて施策を提案、さらにクリエイティブ制作エージェントと連携して実行するというデモンストレーションをご披露いただきました。実際の地方創生オウンドメディアを題材に、分析から制作までをAIエージェントが連携して行う様子は参加者の大きな関心を集め、「ペルソナを作る過程が面白く、実践してみたいと思った」と、非常に高い評価を得ていました。
アンケートでは、「他社事例の内容がとても参考になった」「レベルに応じた発表が聞けて良かった」といった声が多数寄せられ、自社の現在地と照らし合わせながら、次のステップへのヒントを持ち帰っていただけたようです。
セミナー終了後は、会場を移して立食形式の懇親会が開催されました。
会の冒頭では、弊社代表取締役 甲斐 真樹より開会のご挨拶を申し上げ、日頃の感謝とともに、AIとデータ活用が加速する中でユーザー様同士のつながりが持つ重要性についてお話しさせていただきました。続いて、取締役 田中 淳一郎による乾杯の発声で、和やかな雰囲気の中、懇親会がスタートしました。
会場にはホテル椿山荘東京ならではの豪華な食事が並び、特にお寿司やお肉料理は大好評。「食事がとても美味しく、量も豊富で満足できた」と、お腹も心も満たされたご様子でした。
本懇親会の最大の目的は「ユーザー様同士のつながり」です。今年は、同じ課題を持つご担当者様同士が自然に交流できるよう、イー・エージェンシーのスタッフが積極的に間に入り、ご紹介やマッチングをサポートさせていただきました。
会場のあちこちで名刺交換や情報交換が行われ、「普段なかなか話せない同業他社の方と話せて有意義だった」「イー・エージェンシーの方につないでいただき、競合他社とも情報交換ができた」といった喜びの声を多数いただきました。中には、AI活用やデータ分析の悩みについて、企業の枠を超えて深く議論されるテーブルも見受けられました。
会場内には、セミナーでも話題となった「Gemini Enterprise」や「shutto翻訳」のデモコーナーを設置。実際の画面を見ながらイー・エージェンシーのエンジニアやコンサルタントに直接質問できる場として、多くの参加者が足を止めていました。「デモを見ることができて実務活用のイメージが湧いた」「普段サポートしてくれている担当者と直接挨拶ができてよかった」と、対面ならではのコミュニケーションも深まりました。
会の結びには、取締役 副社長 三田村 忍より改めて御礼と、来年に向けたさらなる飛躍を祈念する挨拶があり、盛会のうちに幕を閉じました。
2025年のユーザー会は、AIという変革の波の中で、いかにデータと向き合い活用していくべきか、その道筋を共有する場となりました。「また来年も参加したい」「対面でのコミュニケーションはやはり有意義だ」といった温かいお言葉をいただけたことは、私たちにとって大きな励みです。
イー・エージェンシーはこれからも、GA360やGoogle Cloud、AI技術の活用支援を通じて、皆様のビジネス成長に貢献してまいります。ご多忙の中ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
イー・エージェンシーは、「Google マーケティング プラットフォーム（GMP）」の認定セールスパートナー、「Google クラウド プラットフォーム（GCP）」の認定パートナーです。
また弊社はGoogleより2021年上半期における Google アナリティクス 4 プロパティ（GA4）の数多くの導入支援実績を評価され、認定セールスパートナーとしてアワードを受賞しております。
これまでの豊富な実績を元に、GA4導入・移行をお客様のビジネスに寄り添い支援させていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。
お客様のデータ活用を伴走型で支援いたします。