コラム|イー・エージェンシー

【2025年最新版】GA4が、Meta・TikTok広告と自動連携。データ連携で実現する次世代のROI分析

作成者: マーケティングチーム|Oct 22, 2025 9:30:00 AM

GA4はもはやサイト分析ツールではない?
Google アナリティクスの戦略的転換

「各広告媒体の管理画面を見ないと、全体の広告効果が分からない」
「施策ごとの正確なROIが算出できず、予算配分の最適化に踏み切れない」
「データは蓄積されているはずなのに、次のアクションに繋がる示唆が得られない」

多くの企業のマーケティング責任者やDX推進担当者が、このような課題に直面しているのではないでしょうか。

Google アナリティクス 4 プロパティ(以下、GA4)は、もはや単なるWebサイト分析ツールではありません。Google広告はもちろん、Meta広告(Facebook, Instagram)やTikTok広告といったサードパーティの広告データをインポートし、サイト上の行動データと統合する機能が強化されています。この進化により、これまで媒体ごとに分断されていた広告パフォーマンスデータをGA4という一つのプラットフォームに集約し、チャネルを横断した費用対効果をより正確に分析するための環境が整いつつあります。

この変化の背景には、GA4が広告プラットフォームの垣根を越えたデータ統合を目指していることがうかがえます 。本記事では、リリースされた最新のデータ連携機能に焦点を当て、その詳細を解説します 。

「Google広告連携だけ」は過去のものに。GA4の広告連携はプラットフォームの垣根を越える新時代へ

これまで、多くの企業では広告媒体ごとにデータがサイロ化し、マーケティング活動の全体像を正確に把握することが困難でした。特に、Google以外の広告費用をGA4で分析するには、CSVの手動アップロードといった手間のかかる作業が必要でした。しかし、GA4の「費用データインポート」機能が劇的に進化し、その壁は取り払われました。

Meta・TikTokにも拡大!主要広告プラットフォームとの連携

最大の進化は、GA4の管理画面から直接、サードパーティの広告プラットフォームを認証するだけで費用・クリック・インプレッションの各データが自動で取り込まれる連携機能です。これにより、マーケターはデータ取り込みの煩雑な作業から解放され、より本質的な「分析」と「戦略立案」に時間を集中できるようになります。
連携は主要なプラットフォームへと急速に拡大しており、下記を含む多くの広告媒体との連携が可能です。

自動連携可能な広告プラットフォーム

  • Meta広告 (Facebook, Instagram) 
  • TikTok広告 
  • Pinterest広告 
  • Reddit広告 
  • Snap Ads

これらの連携は、GA4が特定のプラットフォームに閉じず、あらゆるマーケティング活動のハブとなるための、力強い一歩と言えるでしょう。

直接連携できない広告媒体も「拡張データソース」で自動化が可能に

直接連携が可能な広告プラットフォームがない広告プラットフォームの場合、以下のデータソースと直接連携することが可能です。例えば、スプレッドシートのGASを用いて、広告プラットフォームのAPIから、キャンペーンとコストに関するデータを日次で抽出する仕組みを作成しておくことで、GA4は、自動的に広告データをインポートすることができるようになります。

広告コストをインポートすることが可能なデータソース

  • Amazon Redshift
  • Amazon S3
  • BigQuery
  • Google Cloud Storage
  • Google スプレッドシート
  • HTTPS
  • MySQL
  • PostgreSQL
  • Snowflake

これらの多様なデータソースに対応したことで、これまで手動で行っていた更新作業を、日次や週次で自動化できるようになりました。これにより、マーケターはデータ集計という煩雑な作業から解放され、より本質的な「分析」と「戦略立案」に時間をかけることができます。

GA4で実現する、チャネルを横断した正確なROI分析

Google広告、Meta広告、TikTok広告に加えて、アフィリエイト広告を含めたその他の広告など、すべてのキャンペーンを横並びで比較し、「どのチャネルが最も効率的にコンバージョンを生んでいるのか」をGA4上で直接評価できます。これにより、これまで媒体ごとに最適化されていた予算配分を、事業全体の視点から最適化することが可能になります。

GA4の機能を最大限に活かすために。
無料版の先にある選択肢

ここまでご紹介した機能拡張は、多くの企業にとってデータ活用の大きな一歩となるものです。しかし、事業の成長に伴い、より高度なデータ活用を目指す企業にとっては、いくつかの課題が見えてきます。

  • データ量の壁
    数千万〜数億規模のイベントを扱う大規模サイトでは、無料版GA4のデータ上限やサンプリングが、分析の精度や速度に影響を与える可能性があります。

  • データ統合の複雑性
    広告費用データだけでなく、基幹システムの顧客データ(CRM)やオフラインの購買データまで統合し、LTV(顧客生涯価値)を基にしたROIを計測するには、より高度なデータ基盤が必要です。

  • 専門知識とリソース
    これらの高度な設定や分析を自社内(インハウス)で完結させるには、データエンジニアリングやデータサイエンスの専門知識を持つ人材の確保・育成が不可欠となり、時間とコストを要します。

こうした、企業の成長に伴って生じるより高度な課題に対応する選択肢として、Google アナリティクス 360(以下、GA360)と、私たちのような認定セールスパートナーによる専門的な支援があります。

GA360は、データ上限の緩和、サンプリングなしのレポート、BigQueryへのエクスポート量上限の緩和といったエンタープライズ向けの機能を備えています。特にBigQueryとの連携は、広告、サイト行動、CRMなど社内外のデータを統合した「ビジネスの意思決定基盤」を構築する上で重要となります。

一歩進んだマーケティング分析のために

いかがでしたか?
GoogleはGA4を、自社・他社を問わない「すべての広告キャンペーンを評価できるプロダクト」へと進化させようとしています。この戦略的変化をいち早く捉え、分断されたデータを統合し、一元的な分析基盤を構築することが、今後のビジネス成長の鍵を握ります。

GA4の最新機能を使えば、データ統合の一歩を踏み出すことができます。しかし、より高い精度で広告投資を最適化し、事業の成長を加速させるためには、無料版のデータ上限やサンプリングといった制約が課題となるケースも少なくありません。こうした制約を受けずに、大規模なデータに基づいた正確な意思決定を行いたい企業にとって、GA360は最適な選択肢となります。

私たちイー・エージェンシーは、Googleの製品を深く理解し、最新のデータ連携機能を最大限に活用するための知見と技術を有しています。単なるツールの導入支援に留まらず、GA360とBigQueryを活用したデータ基盤の構築から、そのデータをビジネス成果に繋げるためのコンサルティングまで、総合的にご支援します。

GA4を分析基盤としてより有効に機能させ、貴社のデータ活用を支援するパートナーとして、ぜひ私たちにご相談ください。貴社の課題に合わせたGA360の活用方法をご提案します。

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【資料】GMP・GCP活用によるデータソリューションサービスのご案内

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