最終更新日:2024/2/29
UAとGA4のセッションに差異が発生するケースについて説明します。
ユーザーが日(午前0時)をまたいで利用した場合は、UAではセッションが切れて新しいセッションが開始しますが、GA4ではセッションは切れません。
途中で参照元が変わった場合、UAではセッションが切れて新しいセッションが開始しますが、GA4では30分以内にサイトに戻ってくれば、セッションは切れません。
・GA4のレポート識別子「ハイブリッド」または「計測データ」
UAではデバイスIDでユーザーを識別するため、セッションの途中でログイン/ログアウトしても、同じセッションとして認識されますが、GA4では、ログインと未ログインのユーザーは別々のユーザーとして認識されるため、セッションも別々になります。
そのため、ログイン/ログアウトが頻繁に発生するサービスでは、セッションの数がUA<GA4になる可能性があります。
レポート用識別子を「デバイスベース」に変更する。
「デバイスベース」では、User-IDは無視されるため、クロスデバイス分析やクロスプラットフォーム分析はできません。
GA4ではいくつかの自動収集イベントや拡張計測機能イベントがありますが、UAでは手動でイベントを設定しない限りイベントは計測されないため、セッションの数に差異が発生する場合があります。
例えば、ユーザーがページを閲覧後にタブを開いたままにしており、タブが非アクティブな状態になり30分が経過してセッションが切れた後に、再びタブに戻ってページをスクロールしたような場合は、ページの読み込みは発生しないため、page_viewは発生しません。
この時、GA4では、session_startとscrollイベントが計測されますが、UAでscrollイベントを計測していなかったり、計測していても非インタラクション「真」で計測している場合は、UAではセッションは計測されません。
・同意管理プラットフォーム(CMP)などを導入し、Google アナリティクスの同意モードと連携している
・GA4のレポート用識別子「ハイブリッド」
GA4のレポート(レポート用識別子「ハイブリッド」)には、Cookieの利用などに同意しなかったユーザーのデータがモデル化されて含まれますが、UAのレポートには同意しなかったユーザーのデータは含まれません。
GA4のセッションは、データストリーム毎に測定しているため、ユーザーがデータストリームをまたがって行動すると、別々のセッションとして計測されます。
例えば、複数のドメインを1つのGA4プロパティで計測していて、ドメイン毎にデータストリームを分けている場合は、クロスドメイン設定をしていたとしても、別々のセッションとして計測されます。
その場合、UAに比べてGA4のセッションの数が多くなります。
UAではウェブデータのみを計測しており、GA4ではウェブとアプリのデータも計測している場合、アプリのセッションが含まれるため、UAに比べてGA4のセッションの数が多くなります。
UAでビューフィルタを使用して、ドメインやディレクトリなど様々な条件で、データを絞り込んだり除外している場合、GA4ではそのようなフィルタリングはできない(※)ため、セッションの数に差異が発生します。
※GA4では、IPアドレスとテストデータのみフィルタリングが可能
2023年5月現在、GA4はAMPページに対応していないため計測できません。
UAでAMPページを計測している場合で、ユーザーがセッション中にAMPページのみを閲覧した場合、UAではセッションが計測されますが、GA4ではセッションは計測されず、差異が発生します。