みなさまは(Other)という値をご存知でしょうか?
Google アナリティクス 4 プロパティ(以下GA4)でレポートを閲覧した際に、 (Other) という値にデータがまとめられてしまい、困っている方も多いかと思います。
(Other) が増えすぎると、正確なデータがわからなくなってしまうため、早急な解決が必要です。
今回は、GA4で (Other) が表示される理由と、 (Other) の表示を回避する方法についてご紹介します。
(Other)が表示される原因は様々ですが、その大きな理由として「レポートが50,000行を超える」ことが挙げられます。ただし、行数が50,000行に満たないディメンションでも、集計時にその他のディメンションが影響して、(other)が表示される場合があります。
標準レポート・探索レポートのいずれも、基になるデータベース テーブルのデータ量に制限を設定しています。
テーブルの行数制限である「50,000行」よりも多いデータを収集すると、頻度の低い項目をグループ化し、(Other) のラベルを付けます。
500以上の異なる値を持つディメンションを「カスタムディメンション」として収集すると、(Other)が発生する可能性があります。どうしても必要な場合のみ収集するようにしましょう。
上記の対応が難しい場合や、それでも(Other)が出てしまう場合には、以下の回避方法をお試しください。
BigQueryとGA4を連携してエクスポートすることで、(Other)を回避したデータ閲覧が可能です。
ただし、BigQueryにエクスポートしたデータを抽出するためにはGA4のデータセットの知識とともに、SQLの知識も必要になります。
また、無料版のBigQueryエクスポートには、上限設定があり、1日あたり100万イベントまでとなります。
Google アナリティクスの有料版をご契約いただくと、Google アナリティクスのデータは自動拡張データセットが有効化されます。自動拡張データセットとは、(other)行にまとめられたデータ(高基数ディメンション)を展開して表示することができます。これにより、プロパティの詳細を把握できます。
特別な設定は不要で、頻繁に表示されるレポートで自動的に使用されます。
過去 60 日間にプロパティ内でレポートが閲覧されていない場合、自動拡張データセットが無効になり、(Other)でのデータ集約が再開されます。
そして、レポートを再び閲覧するようになると、再度、自動拡張データセットがトリガーされます。
また、有料版にすることにより、今回ご紹介した「(Other)の表示回避」だけでなく、「サンプリングの回避」や「データ保持期間の延長」「データセットの設定エラーの解消」「サブプロパティの作成」「Google広告連携におけるオーディエンス作成上限の緩和」「BigQueryへのエクスポートの上限緩和」「収集できるイベント上限の緩和」など、様々なメリットがあります。
GA4を有料版にすることで、テーブルの行数制限を最大200万行まで拡張できます。
行数制限が40倍になることで、(Other)の発生する可能性を下げることができます。
設定にはプロパティレベルで「編集者」以上の権限が必要になります。
プロパティ単位で最大100個までの設定となるため、頻繁にアクセスするレポートに利用すると良いでしょう。
また、拡張データセットをリクエストしてから設定が完了するまで、48時間かかるためご留意ください。
リクエスト方法
❶ (Other)が発生しているレポートで、データ品質アイコンをクリックします。
❷ 「このデータを開く」をクリックし、リクエストを送信します。
このように(Other)を回避するには、様々な方法があります。
ただし、今後継続的にデータ活用をしていくことを考えると、有料版のGA4を契約することをおすすめします。
イー・エージェンシーは、これまで培ってきた豊富な知見をもとに、Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)の導入・運用や、Google Cloud(Google Cloud Platform/GCP)によるデータ統合、広告連携、アトリビューション分析、広告やメールなど顧客へのアプローチ施策の効果改善など、データ活用全般を支援しております。
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本資料ではGA4を導入した後に起こるよくあるお悩みのうち、有料版を契約することで解決できる課題をまとめてご紹介します。有料版のご契約を検討されている方や、現在すでにご利用の方のデータ活用に貢献できれば幸いです。
イー・エージェンシーは、「Google マーケティング プラットフォーム(GMP)」の認定セールスパートナー、「Google クラウド プラットフォーム(GCP)」の認定パートナーです。
また弊社はGoogleより2021年上半期における Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)の数多くの導入支援実績を評価され、認定セールスパートナーとしてアワードを受賞しております。
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