Firebaseでのデータ計測を深掘りする連載シリーズ「Firebaseでデータ計測を次のレベルへ!データの可能性を引き出す方法」も第4弾に突入しました!
前回の記事では、アプリデータの参照元計測について解説しましたが、連載第4回の本記事では、WebViewの計測で陥りやすい問題と、その対応方法についてご説明します。
このシリーズでは、 Firebaseで計測を始める具体的な手順 や 参照元計測の強化方法、 WebView計測の注意点 など、実践的な内容をお届けします。Firebaseを使いこなして、データ分析をさらに進化させましょう!
※本記事の情報は2025年1月時点のものです。
最新の情報につきましては、お気軽にイー・エージェンシーまでお問い合わせください。
INDEX
基本的な計測設定が終わった後につまずくポイント
必要な設計・設定を行い、Firebaseを利用して基本的なアプリデータの計測ができるようになった後、実際の計測データを見たら「キャンペーン用の参照元情報とCVがデータ上結びついていない」、「計測されるはずのアプリデータが計測されていない」という問題に直面することがあります。
これらの問題は、WebViewの計測仕様を把握できていないことが原因の1つとして考えられます。
「ネイティブ」と「WebView」の計測の違い
一言で「アプリ」と言っても様々な構成のアプリが存在しますが、アプリ内でWebページを表示する「WebView」の機能を備えたアプリは多く存在します。
ユーザーにとってWebViewはアプリの一部のように見えますが、Firebaseで計測する際、WebViewはアプリデータとして計測されません。
基本的な計測設定をした場合、WebViewはGoogle タグ マネージャー(以下、GTM)などを利用してウェブデータとして計測され、アプリのネイティブ部分のみFirebaseでアプリデータとして計測されるのが一般的です。
そのため、例えば「ネイティブ」から「WebView」にユーザーが遷移した時点で、アナリティクス上では別のユーザーとして計測され、セッションも異なるセッションとして判別されてしまいます。
アプリ起動後にWebViewでCVするような導線の場合などは、アプリデータ自体は計測されているのに、CVがまったく計測されておらず、CV部分のみウェブデータで計上されているといったことはよくあります。
「ネイティブ」と「WebView」間の行動を1ユーザー1セッションで計測するために
先述のようなネイティブとWebViewでデータの分断を防ぐための方法として、WebViewをウェブデータではなく、アプリデータとして計測する方法があります。
この方法で計測すると、ネイティブ⇔WebView間の遷移を同一ユーザー・同一セッションとして計測することができ、流入からCVまで一気通貫したデータ分析が可能になります。
WebViewをアプリデータとして計測するために必要な実装と設定
WebViewをアプリデータとして計測するには、エンジニアの力が不可欠です。
具体的に必要な対応としては、以下の設定が必要となります。
- アプリで表示させるウェブページの計測停止
- GTMのウェブコンテナのトリガー調整で、ウェブページで計測されているページビューやその他イベントの計測を停止
- 開かれているページの情報をFirebase SDKに連携
- GTMのカスタムHTMLタグ(JavaScript)を使用してページ情報をアプリに送信
- アプリで受信したページ情報をイベントとして送信する実装を行う
アプリデータとして計測するためにはアプリ側の計測設計に合わせる必要とともに、同一ユーザー、同一セッションとして計測されているか、意図したスクリーンビューとして計測されているか、Webとアプリで多重計測が発生していないかなど検証の過程も重要となるため、実際に対応する際は工数を想定より多く見積もることをお勧めします。
WebViewの計測はイー・エージェンシーにお任せください
WebViewをアプリデータとして計測するには、多くの工数が必要であり、確認・検討すべき項目も多岐にわたりますが、イー・エージェンシーにはその工数を軽減できる豊富な実績と経験があります。
イー・エージェンシーでは、WebView計測を含めたGoogle アナリティクス for Firebase(GA4F)の実装支援を行っております。弊社の支援サービスに関するご質問などございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
次の記事では、計測したデータをGoogle アナリティクス 4プロパティとBigQueryで分析するメリットについて解説します。
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この記事を書いた人
GMP プレミアムサロンの企画運営担当
GMP プレミアムサロンを企画運営するマーケティング担当者で構成されています。Googleの最新情報の発信やウェビナー運営、動画・ダウンロード資料制作などマーケティング全般を手広く手掛ける縁の下の力持ち。
マーケティングのみならず、デザインやライティングに強いメンバーが集まった、陽気なチームです。
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