最終更新日:2026/1/9
Google アナリティクス 4(GA4)は、ユーザーの行動を「イベント」単位で捉えることで、アプリとウェブを跨いだ高度な分析を可能にするツールです。マーケティング活動において、正しく設定されたデータを得ることは意思決定の生命線となります。
しかし、GA4は自由度が高い反面、設定の複雑さから「レポートに意図したデータが反映されない」というご相談も多くいただきます。今回は、GA4運用において特によくあるトラブルの原因とチェックポイントをまとめました。
【ケース1】utmパラメータ値でキャンペーン計測されない
●こんなケースありませんか?
流入計測のためにutmパラメータを付与したが、レポートの「セッションの参照元/メディア」などに値が反映されない。
●これが原因かもしれません
その1)必須パラメータが欠けていませんか?
GA4では以下のパラメータが必須項目になっています。
・utm_source:参照元名
・utm_medium:媒体名(チャネルに該当)
・utm_campaign:キャンペーン名
utm_source、utm_mediumのいずれかの値が空の状態で計測された場合、「セッションの参照元/メディア」で「(not set)」が計測されます。
その2)リダイレクトでパラメータが消失していませんか?
広告URLをクリックした後、別URLへリダイレクトされる際にパラメータが削ぎ落とされるケースが多発しています。ブラウザの挙動を確認し、最終的な着地ページ(LP)のURLにパラメータが残っているかチェックしてください。
【ケース2】内部トラフィック除外(フィルタ)が正しく作動しない
●こんなケースありませんか?
関係者のアクセスを除外する設定をしたはずなのに、自分たちのアクセスがレポートに含まれてしまう。
●これが原因かもしれません
その1)IPアドレスの定義とフィルタ設定が紐付いていますか?
GA4では、まず「内部トラフィックの定義」でIPアドレスを登録し、その後「データフィルタ」でその定義(デフォルトでは internal)を除外設定にする、という2段階の手順が必要です。
その2)データフィルタの「状態」が「テスト」のままではありませんか?
GA4のフィルタには「テスト」「有効」「無効」の3段階があります。「テスト」状態ではデータは除外されず、ディメンションとして付与されるだけです。完全に除外するには状態を「有効」にする必要があります。
【ケース3】特定のページにアクセスしているが、キーイベントにカウントされない
●こんなケースありませんか?
サンクスページ到達などを「キーイベント」に設定しているが、レポートの数値が明らかに少ない。
●これが原因かもしれません
その1)「イベント作成」の条件指定が厳しすぎませんか?
例えば、URLの条件を「次と等しい」にしている場合、URL末尾の /(スラッシュ)の有無や、計測されないクエリパラメータが付いているだけで不一致とみなされます。「次を含む」や「先頭一致」への変更を検討してください。
その2)キーイベントとしてマークする設定がオフになっていませんか?
イベントが発生していても、管理画面の「イベント」一覧で「キーイベントとしてマークを付ける」のスイッチがオンになっていなければ、専用のレポートには集計されません。
【ケース4】「直帰率」が異常に低い、または「エンゲージメント率」が異常に高い
●こんなケースありませんか?
直帰率が10%を切るなど、不自然に低い数値になっている。
●これが原因かもしれません
その1)GA4設定タグが二重に発火していませんか?
同一ページ内でGA4タグ(config)が2回動くと、1PVのつもりが2PV送られ、GA4は「2回以上の行動があった」=「エンゲージメントがあった」とみなし、直帰率が極端に低くなります。
その2)自動計測イベントやカスタムイベントが即座に発生していませんか?
ページ読み込みと同時に発火するイベントがないか確認してください。ページのスクロールで発火する自動計測イベントがありますが、ページが縦に短い場合や、コーディングの影響で即座に読み込まれない場合など、ページの読込時に、ページビューと同時にイベントが発火すると、実際にはすぐに離脱したとしても、エンゲージメントがあったとみなされます。
自動イベントを含めて、ページ読み込み時に即座に発火するイベントがないか確認してください。
【ケース5】DebugViewやレポートでデータが全く計測されていない
●こんなケースありませんか?
設定は完璧なはずなのに、リアルタイムレポートやDebugViewに何も表示されない。
●これが原因かもしれません
その1)「測定ID(G-XXXXXXXXXX)」が間違っていませんか?
特に複数のプロパティを管理している場合、コピー&ペーストのミスで別のプロパティにデータを送っていることがあります。
その2)GTMの「プレビュー」状態だけで満足していませんか?
Google タグマネージャー(GTM)を使用している場合、プレビューで動いていても「公開」ボタンを押さない限り、一般ユーザーのデータは計測されません。
その3)ブラウザの拡張機能(広告ブロック等)が有効ではありませんか?
自身のアクセスでテストしている場合、アドブロックや「GAオプトアウトアドオン」が有効だとデータは送信されません。
正しく計測できる環境を整え、確かなデータに基づいた判断を行うために
いかがでしたか?
今回ご紹介したように、GA4は従来のUA(ユニバーサル アナリティクス)とは計測の仕組みが根本から異なります。UA時代に通用した「当たり前」が、GA4では通用しないケースも少なくありません。
もし、本記事のチェックポイントを確認しても問題が解決しない場合は、データストリームの詳細なカスタマイズミスや、ブラウザによる最新のプライバシー制限(ITP等)など、より複合的な要因が潜んでいる可能性があります。
GA4は、正しく設定して初めて「意思決定の武器」になります。もし設定に不安を感じたり、原因不明の数値の乖離に頭を悩ませている場合は、ひとりで抱え込まずにぜひ専門のサポートをご活用ください。貴社のマーケティング活動を加速させるお手伝いをさせていただきます。
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イー・エージェンシーは、「Google マーケティング プラットフォーム(GMP)」の認定セールスパートナー、「Google クラウド プラットフォーム(GCP)」の認定パートナーです。
また弊社はGoogleより2021年上半期における Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)の数多くの導入支援実績を評価され、認定セールスパートナーとしてアワードを受賞しております。
これまでの豊富な実績を元に、GA4導入・移行をお客様のビジネスに寄り添い支援させていただきます。
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この記事を書いた人
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