Google マーケティング プラットフォーム(GMP)の『組織』は、Google アナリティクスなどのサービス アカウントやユーザーを管理するハブとなるものです。人事異動が多い新年度や四半期の開始時期、部署の再編成の機会などには、Google マーケティング プラットフォームの『組織』を利用すると、サービス アカウントやユーザーの再編・整理がより簡単に実現できます。
今回は、知っておくと便利なGoogle マーケティング プラットフォームの『組織』の使い方をご案内します。
『組織』へサービスアカウントをリンクするメリット
Google アナリティクスやGoogle タグマネージャ等で新規にサービス アカウントを作成した際、自動的には『組織』へリンクされません。では、『組織』へリンクするとどんなメリットがあるのでしょうか?
1.サービスレベルのアップグレード
『組織』にリンクされているアカウントに限り、サービスレベルを360へアップグレードすることができます。
2.ユーザーグループ機能が使える
ユーザーごとに設定していた権限を一括管理できます。
3.Google アナリティクスアカウントの管理者が不在になっても、復旧ができる
Google アナリティクスアカウントの管理者(編集+ユーザー管理の権限を持つ方)が不在になった場合、組織管理者(もしくはユーザー管理者)によって、別の方へGoogle アナリティクスアカウントの管理者権限を付与できます。これにより、管理者不在を解消できます。
ケース1)
人事異動のたびにユーザーの権限を変更する手間を減らしたい
このような場合には、「ユーザーグループ」機能を活用して、一括管理がおすすめです!
部署単位
部署単位でグルーピングすると、異動時のユーザー管理を簡潔にでき、便利です。
権限単位
部署内でも権限を振り分けたい時などは、「できること」を軸にした階層分けでグルーピングすると便利です。
●「個人」と「ユーザーグループ」で異なる権限を与えられている場合は、上位の権限が優先されます
● Google タグマネージャの「管理者」「承認」「公開」、Google オプティマイズの「管理者」「編集」「公開」の各権限を割り当てることはできないため、それぞれのサービスアカウントで個人ごとに権限を付与してください
ケース2)
事業の担当部署が変わったので、Google アナリティクスのプロパティを移行したい
対象のGoogle アナリティクスアカウントが同じ『組織』にリンクされている場合に限りGoogle アナリティクスプロパティの移行が可能です!
ポイント!
● 対象プロパティ配下のビューも、ビュー内の設定がそのままの状態で全て移行されます
● プロパティのトラッキングID(UA-XXXXXX-YY)は変わりません
ケース3)
事業譲渡したので、譲渡先の『組織』へGoogle アナリティクスのサービスアカウントを移行したい
Googleマーケティングプラットフォーム『組織』間でサービスアカウントの移動ができます。
過去データもそのまま移動されるので、継続したデータ収集・分析が可能です!
ポイント!
● 360化されたGoogle アナリティクスプロパティを含む場合
○ 移動先の『組織』が360契約をしている→ サービスレベルを維持したまま移動OK
○ 移動先の『組織』が360契約をしていない→ スタンダードに戻す必要あり
いかがでしたか? このようにGoogle マーケティング プラットフォームには、『組織』へサービスアカウントをリンクすると、大変役立つ機能が用意されています。ぜひ活用してみてください。
参照)
Google マーケティング プラットフォームヘルプ:ユーザーグループ
https://support.google.com/marketingplatform/answer/9013855?hl=ja
Google アナリティクスヘルプ:プロパティを移行する
https://support.google.com/analytics/answer/6370521?hl=ja
Google マーケティング プラットフォームヘルプ:サービスアカウントを別の組織に移動する
https://support.google.com/marketingplatform/answer/9014054?hl=ja#move
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