データの共通意識もってますか?全社で共通の数字を追うためのGA4活用ステップ

Google アナリティクス 4 プロパティ(以下GA4)を導入したものの、メンバーによってデータの見方や解釈にばらつきがあり、全社で共通の数字を追えていないと感じることはありませんか?
そのお悩みを解決するには、組織としてデータ活用を推進していく必要があります。今回は、全社で共通の数字を追うことでデータ活用を行うための7つのステップについてご紹介します。

こんな方におすすめ
  • 人や部門によって見ている指標や定義が違うため、話がかみあわない
  • 一人一人は目の前のKPIに向かっているが、個別最適、部門最適に陥りがち
  • 経営層が見ているデータと現場が見ているデータに乖離があり、説明に時間がかかる
  • 上記の課題により「分析→仮説→実行」までのリードタイムが長い

GA4とは?GA4の基礎

GA4はWebサイトだけでなくアプリの計測もできるようになったことで、様々なメディアを運用している企業様にとって待望の「広範囲データ収集」が可能となっています。

また、近年のプライバシー保護の強化により、Cookieの使用に関する制約が厳しくなっています。Chromeでは、3rd Party Cookieの廃止が見送られ、ユーザーがCookieを取得させるかを選択できるように変更されたことが話題となりましたが、それでも今のまま3rd Party Cookieを使い続けて良いわけではありません。今後も引き続き、Cookieに依存しない1st Party Dataの活用や、プライバシーファーストに配慮したデータ収集・解析が重要となってきます。GA4なら、こうしたプライバシーに配慮したデータ収集が可能です。
このように、GA4は時代の潮流に沿った、まったく新しい解析ツールとなっています。

全社で共通の数字を追うことでデータ活用を行うための7ステップ

それでは、具体的に組織としてGA4を使ってデータ活用するには、どのようなステップが有効なのでしょうか?具体的な7つのステップについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

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ステップ1 Center of Excellence (CoE)の設置

まず最初に、データ活用の中核となる部署横断の組織「Center of Excellence (以下CoE)」を設置しましょう。CoEでは、これから行うステップにおいて、データ活用に関するあらゆることを統括してもらいます。また、CoEメンバーには、各部門や部署から代表者(キーマン)を幅広く採用することで、様々な情報を集約することができます。また、CoEで行った取組みを各部署へ啓蒙してもらうことにも役立ちます。

 

ステップ2 顧客体験のステージを定義

次に、顧客体験のステージを明確に定義します。顧客が製品やサービスと関わるすべての段階(例えば、認知、興味、購入、利用、サポート、再購入など)を整理し、それぞれのステージで顧客がどのような体験をするかを具体的に書き出しましょう。これにより、顧客の行動をデータで追跡した際に、どのステージでどのような改善が必要かを明確にすることができます。

 

ステップ3 顧客体験ステージ毎の責任者の任命

ステップ2で定義した顧客の体験ステージにおいて、責任者を任命します。
この責任者は、ステージ毎のKPIを達成するための戦略を立案し、実行する役割を持ちます。責任者はステージ毎のデータを分析し、必要な改善策を提案し、実行状況をモニタリングしていきます。また、その際に責任者はCoEと連携し、意思決定を行うようにしましょう。

 

ステップ4 顧客体験ステージ毎のKPI設計と目標値設定

次に、各ステージにおいて、具体的なKPIを設計し、目標値を設定します。これにより、ステージ毎のパフォーマンスを定量的に評価できるようになります。KPIは、例えば顧客満足度、購入率、リテンション率などが考えられます。これらのKPIは、ステージ毎の目標達成状況を把握し、必要な改善策を特定するために使用されます。

 

ステップ5 全員が参照するダッシュボードの作成

全員が参照できるダッシュボードを作成します。ダッシュボードは、リアルタイムでデータを可視化し、ステージ毎のパフォーマンスを一目で確認できるようにするツールです。これにより、全員が最新のデータに基づいて意思決定を行うことができ、データの透明性と共有が促進されます。

また、ダッシュボードの作成には、Looker StudioをはじめとしたBIツールを使うのがオススメです。
Looker Studioは、GA4だけでなくBigQueryやスプレッドシートなど、様々なツールと連携できるため、より各部署の目標に適したダッシュボードを作成するのに役立ちます。

 

ステップ6 ダッシュボードの使い方をレクチャー

ダッシュボードのデータを効果的に活用するために、使い方を関係者にレクチャーしましょう。ダッシュボードの使い方やデータの見方、データからインサイトを引き出す方法などを説明します。これにより、社員全員がデータリテラシーを高め、データに基づいた意思決定ができるようになります。

知識の共通化には「トレーニング」の実施がおすすめ

社員全員で共通の知識を持つためには、様々な方法がありますが、特に有効な方法として「トレーニング」が挙げられます。セミナー形式で行うトレーニングだけでなく、オンラインや動画での学習でも、同様の効果を得ることができます。

イー・エージェンシーでは、対面で行うトレーニングだけでなく、オンラインやオンデマンド動画での学習など、お客様に応じて柔軟な受講体系をご提供しています。
さらに、GA4だけでなくGoogle タグ マネージャー(GTM)やBigQueryなど、GA4の活用に欠かせない周辺ツールについてもトレーニングカリキュラムをご用意しているため、基礎から活用までを効果的にサポートできます。

時間がないあなたへ!GA4を隙間時間で学ぶリスキリング法
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/column/20240626_01

 

ステップ7 データを中心に会話できる組織作り

これで、データを閲覧するためのダッシュボードもでき、社内メンバーへのレクチャーも完了しました。
しかし、データは単に眺めるだけでは意味がありません。実際に活用し、ビジネスに生かすことが重要です。従来の感覚や直感に頼った施策の策定をやめ、データに基づいた意思決定を行う習慣を身につけることが求められます。
そのために、ステップ5で作成した、レポートやダッシュボードを会話の中心に据え、データに基づいて施策を策定するカルチャーを醸成しましょう。例えば、定期的に行う成果発表や施策ミーティングにおいて共通のレポートやダッシュボードを利用し、データに基づいたディスカッションを行うことで、データドリブンな意思決定プロセスを定着させることができます。

お客様事例)
パナソニック様 Looker Studio導入・データ活用事例 データに基づいて議論できるデジタルマーケティング集団へ
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/case/20230629_01

 

組織的なデータ活用なら、イー・エージェンシーにご相談ください!

いかがでしたか?
全社で共通の数字を追っていくためには、7つのステップがあることをご紹介しました。
まずは、自社の課題と現状をステップに照らし合わせて、必要な施策を検討することをオススメします。

また、「Google マーケティングプラットフォーム(GMP)」「Google Cloud」の認定パートナーである
イー・エージェンシーでは、お客様のデータ活用をさまざまな方法で強力にサポートしています。

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イー・エージェンシーは、「Google マーケティング プラットフォーム(GMP)」の認定セールスパートナー、「Google クラウド プラットフォーム(GCP)」の認定パートナーです。
また弊社はGoogleより2021年上半期における Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)の数多くの導入支援実績を評価され、認定セールスパートナーとしてアワードを受賞しております。
これまでの豊富な実績を元に、GA4導入・移行をお客様のビジネスに寄り添い支援させていただきます。

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この記事を書いた人
神崎 恵

マーケティングプランナー 新卒でイー・エージェンシーに入社。 デザイナー兼マーケティングプランナーとして活動しています。ウェビナーやトレーニング動画の編集にも従事。