3rd Party Cookie廃止撤回でも「1st Party Data」活用は重要|ゼロから分かる1st Party Data活用【シリーズ第5弾】

2024年7月22日、Google社はChromeブラウザにおける3rd Party Cookieの廃止を撤回することを発表しました。この決定は、多くのマーケターにとって驚きでした。プライバシーや個人情報保護を重視する流れが強まる中、クッキー規制の強化は避けられないものとされており、業界全体が3rd Party Cookieの廃止に向けた準備を進めていたからです。

※本記事の情報は2024年9月時点のものです。
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1st Party Data活用へのシフトの背景

3rd Party Cookieは、デジタルマーケティングにおける主要な手段として長らく活用されてきましたが、その役割に対する批判も少なくありませんでした。ユーザーの同意なしにデータが収集・使用されるケースが多く、プライバシー侵害の懸念が高まっていたのです。こうした背景から、1st Party Dataの活用が新たな施策として注目されるようになりました。

1st Party Dataは、ウェブサイトやアプリの利用データ、購買履歴、アンケートの回答など企業がユーザーとの直接のやり取りから得られるデータが含まれます。3rd Party Cookieとは異なり、1st Party Dataはユーザーの同意のもとで収集されるため、プライバシー保護の観点からも優れています。

これまで連載してきました「ゼロから分かる1st Party Data活用」でも、3rd Party Cookieの廃止を視野に踏まえつつ、1st Party Dataの有用性をご紹介してきました。

3rd Party Cookieが継続される状況でも、1st Party Dataは有効

Googleの発表により、今後も3rd Party Cookieを活用することは可能ですが、これだけに頼るのはリスクが伴います。すでにiOS環境下では3rd Party Cookieは廃止され、ユーザーの分断が発生していることに加えて、プライバシー規制の強化は今後も進む可能性があり、突然の規制変更に備えるためにも、1st Party Dataの活用は引き続き重要です。

1st Party Dataを活用することで、クロスプラットフォームでのデータ統合が可能になり、ユーザーの行動を正確に把握することができるため、パーソナライズされたサービス提供が実現します。例えば、ユーザーがアプリで興味を示した商品を、ウェブサイトやメールで再度提案することで、プラットフォームを問わず一貫性のあるマーケティングが可能です。

1st Party Dataと3rd Party Cookieの両立

これからのマーケティングでは、3rd Party Cookieと1st Party Dataの両方をうまく活用することが重要です。3rd Party Cookieの広範囲にリーチできる強みやターゲティング力を活かしつつ、1st Party Dataで得た詳しい顧客情報を使って、プライバシーに配慮したコミュニケーションを実現することがポイントになります。こうしたデータ戦略を組み合わせることで、ユーザーのニーズに柔軟に対応し、長く続くエンゲージメントと信頼を築いていけるはずです。。

ウェビナー動画のご案内

今回の連載は、2024年2月29日(木)にGA360ご契約者様を対象に行われたウェビナー「3rd Party Cookieの廃止に伴うGoogle アナリティクスと広告施策の変化」をベースにしています。3rd Party Cookieの廃止は撤回されましたが、1st Party Dataの活用など詳細な解説と実際の事例を分かりやすくお伝えしていますので、ぜひこちらの動画もご覧ください。以下のリンクから視聴いただけます。

【無料:オンデマンド配信】3rd Party Cookieの廃止に伴うGoogle アナリティクスと広告施策の変化

デジタルマーケティング課題に対してデータ活用支援をおこなっています

いかがでしたか?
Googleの3rd Party Cookie廃止撤回は、多くのマーケティング担当者にとって一つの転機となりました。しかし、デジタルマーケティングの未来を考える上で、1st Party Dataの活用は引き続き重要です。プラットフォームを超えてユーザーをつなげるために、これからも1st Party Dataを中心に据えたデータ戦略を構築することが、持続可能なビジネス成長に繋がるでしょう。

イー・エージェンシーでは、お客様のデータを活用するために幅広いサポートを提供しています。ユーザー提供データを活用したPoC支援や、サーバーサイドGTMの導入支援など、GA4やGTMの活用を積極的にお手伝いしています。また、Google Cloudを活用して、効果的な広告環境の構築も行い、カスタマーマッチやコンバージョンAPIの連携もサポートしています。さらに、プライバシーに関するサポートとして、プライバシーポリシーの見直しや同意管理ツールの導入もパートナーと協力して進めています。

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この記事を書いた人
マーケティングチーム

GMP プレミアムサロンの企画運営担当
GMP プレミアムサロンを企画運営するマーケティング担当者で構成されています。Googleの最新情報の発信やウェビナー運営、動画・ダウンロード資料制作などマーケティング全般を手広く手掛ける縁の下の力持ち。
マーケティングのみならず、デザインやライティングに強いメンバーが集まった、陽気なチームです。
GMP プレミアムサロンがよりお客様の役に立つプラットフォームとなるよう、皆様と共に育てていければと思っています!