2020年10月14日(米国時間)、Google アナリティクスの「アプリ + ウェブ プロパティ」は、ベータ版から新名称の正式版「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」にアップデートされました。詳細はこちらでご確認ください。
→「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」リリース! GAの進化と「GA4」を導入するメリット3つ
Google アナリティクスの「アプリ + ウェブ プロパティ(App + Web プロパティ)」は、その名のとおり、ウェブとアプリのクロスプラットフォーム分析を手軽に実現するプロパティタイプです。
スマホ&アプリ全盛の今、アプリとウェブにまたがるユーザー行動の分析が重要性を増しています。昨今の個人情報保護の規制強化に対応しながらも、ユーザーごとにパーソナライズした情報を提供できるユーザー中心の分析も求められています。それらをデータ統合の手間暇やコストを掛けずに実現できるのが「アプリ + ウェブ プロパティ」です。
アプリ + ウェブ プロパティを導入するタイミングはいつがよいか?
「アプリ + ウェブ プロパティ」は現時点(2020年6月時点)ではベータ版(無償)でまだまだ開発途上にあります。たとえばeコマースレポートがなかったり、各種プロダクトとの連携機能もGoogle 広告のみだったりします。
とはいえ、Googleによる開発は活発な状況にあり、リリースノートは毎月更新されています。今後も着々とアップデートが進み、機能面で既存のGoogle アナリティクスのプロパティタイプ(ウェブ/アプリ)に追い付いてくることでしょう。その頃には360版(有償)もリリースされるはずです。
では、「アプリ + ウェブ プロパティ」を導入するタイミングはいつがよいのでしょうか? 開発状況を踏まえると、もう少し機能が充実してから導入を検討しようという企業ユーザー様も多いかもしれません。しかしながら、イー・エージェンシーでは早めの導入をお勧めしています。現在のGoogle アナリティクスによる計測をそのままメインとして運用しながら、将来の計測プラットフォームとして「アプリ + ウェブ プロパティ」を並行して導入するとよいでしょう。理由は次のとおりです。
早めに導入してデータの計測・蓄積を
――アプリ + ウェブ プロパティは早めの導入がお勧めな理由
【理由1】過去データを早めに蓄積
→ 経年変化など中長期的な比較・検証にはデータの蓄積が必要
アプリ + ウェブ プロパティは従来のGoogle アナリティクスのプロパティ(ウェブ/アプリ)とは計測のベースが異なるため、データの連続性がなく、同一レポート上でのデータ比較はできません。アプリ + ウェブ プロパティのレポート上で経年変化を確認するには、アプリ + ウェブ プロパティで計測したデータが必要です。経年変化など中長期的な比較・検証を始めるためには、少しでも早い段階からアプリ + ウェブ プロパティを導入して、前もって過去データを計測・蓄積しておく必要があります。
【理由2】新しいレポートを早くから体験 / 新機能を先行してトライ
→ 新たなUI・レポート・機能を使いこなすには慣れが必要
前回の記事(リンク)でもお伝えしたとおり、アプリ + ウェブ プロパティの設定画面やレポートのUIは従来のGoogle アナリティクスのプロパティ(ウェブ/アプリ)とは異なっています。今後機能が拡張され高機能・多機能になっていくことが予想されますので、少しでもUIがシンプルなうちから画面の見方や操作に慣れておくとよいでしょう。
【理由3】さらに…
→ 既存の計測を再現するには相応の準備期間が必要
アプリ + ウェブ プロパティは従来のGoogle アナリティクスのプロパティ(ウェブ/アプリ)とは計測のベースが異なるため、現在計測中の設定をそのまま移植することはできません。アプリ + ウェブ プロパティの特徴を理解した上で、既存の設定をどのように反映させるか設計し、実際に設定して計測し、検証・調整する必要があります。サイトの規模や設定内容にもよりますが、この一連の作業に相応の時間が必要になります。
このように、近い将来に導入を予定している場合は、早めにアプリ + ウェブ プロパティを設定してデータを計測・蓄積し、画面の見方や操作にも慣れるなど、導入後の本格運用に対応する準備を進めておくと有利です。
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マーケティングプランナー
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