Google アナリティクス 4 プロパティ(以下GA4)を使えば、複数のドメインを1つのGA4プロパティで計測することができます。ランディングページの分析を行う際に、複数のドメインを計測されているお客様から「うまくレポートが確認できない」とのお声をいただくこともあります。
今回は、GA4でランディングページのドメイン(ホスト名)をレポートで確認する方法をご紹介します。
INDEX
ランディングページがどのドメインかわからない
ランディングページを分析する場合のディメンションは、標準レポートでは「ランディングページ」、探索レポートでは「ランディング ページ + クエリ文字列」で確認できます。しかし、両者ともドメインが省略されているため、どのドメインのページか区別ができません。
このように、同じGA4プロパティで複数ドメインを計測している場合、ドメイン(ホスト名)を確認するには設定が必要です。
解決方法1
探索レポートにある「ホスト名」というディメンションを利用して、ドメインを表示する
探索レポートにある「ホスト名」というディメンションを利用して、ドメイン(ホスト名)を表示する方法です。
「ホスト名」を表示する探索レポートの設定例
以下を参考に、探索レポートでディメンション、指標、フィルタを設定してください。
ディメンション:ランディング ページ + クエリ文字列 、ホスト名
指標:セッション
フィルタ:イベント名、完全一致、session_start
このレポートで重要なのが、イベントを「session_start」のページに絞り込むフィルタを設定することです。
「ホスト名」はイベントスコープのデータであり、ランディングページに限らず、すべてのページで計測されていますが、「ランディングページ」はセッションスコープです。
異なったスコープを掛け合わせると、「ランディングページだけでなく、すべてのページのホスト名」が表示されてしまいます。
つまり、実際にはそのドメイン配下に存在しないホスト名とランディングページの組み合わせも表示されてしまいます。それを防ぐのが、このフィルタの設定です。
解決方法2
サブプロパティを利用して、ドメインごとに行動分析する
サブプロパティでは、プロパティのアクセス管理(ユーザー追加・削除)、CV設定、データの削除、オーディエンスの作成、Google広告とのリンクを行うことができます。
プロパティのデータ自体を切り出して、サブドメイン単位で分析ができるようになるため、ランディングページのホスト名が確認できないという課題を根本的に解決すると同時に、流入だけでなく様々な行動分析ができるようになります。
サブプロパティについて詳しく見る
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/column/20220623_02
また、サブプロパティは、ユニバーサルアナリティクス(以下UA)で利用されていたビューの代替機能としても利用できるため、UAをお使いだった方にとっても欠かせない機能といえるでしょう。
GA4「ビューの代わりに何使う?」代替機能を解説!
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/column/20230417_01
サブプロパティを利用するためには、GA4 有料版にアップグレードする必要があります。
ただし、有料版にすることにより、今回ご紹介した「サブプロパティの作成」だけでなく、「サンプリングの回避」や「データ保持期間の延長」「(Other)の表示回避」「データセットの設定エラーの解消」「Google広告連携におけるオーディエンス作成上限の緩和」「BigQueryへのエクスポートの上限緩和」「収集できるイベント上限の緩和」など、様々なメリットがあります。
効果的にデータ活用をするためには、ただ探索レポートでランディングページを表示するのではなく、プロパティを切り分けて行動分析をするのがおすすめです。ぜひ、GA4 有料版へのアップグレードをご検討ください。
効果的なデータ分析のためには、GA4 有料版がおすすめ
いかがでしたか?
まずは、取り急ぎ現状の課題を解決するために、探索レポートでランディングページのドメイン(ホスト名)を表示する設定を行い、並行して今後のデータ活用のためにサブプロパティを含めたGA4 有料版へのアップグレードをご検討されることをおすすめします。
イー・エージェンシーは、これまで培ってきた豊富な知見をもとに、Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)の導入・運用や、Google Cloud(Google Cloud Platform/GCP)によるデータ統合、広告連携、アトリビューション分析、広告やメールなど顧客へのアプローチ施策の効果改善など、データ活用全般を支援しております。
まずは、お気軽にサービス資料請求、またはお問い合わせください。
みなさまのデータ活用をご支援させていただきます。
GA4導入後のよくあるお悩みの解決方法を
まとめてダウンロードいただけます!
本資料ではGA4を導入した後に起こるよくあるお悩みのうち、有料版を契約することで解決できる課題をまとめてご紹介します。有料版のご契約を検討されている方や、現在すでにご利用の方のデータ活用に貢献できれば幸いです。
GA4を導入するならイー・エージェンシーにご相談ください
イー・エージェンシーは、「Google マーケティング プラットフォーム(GMP)」の認定セールスパートナー、「Google クラウド プラットフォーム(GCP)」の認定パートナーです。
また弊社はGoogleより2021年上半期における Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)の数多くの導入支援実績を評価され、認定セールスパートナーとしてアワードを受賞しております。
これまでの豊富な実績を元に、GA4導入・移行をお客様のビジネスに寄り添い支援させていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。
お客様のデータ活用を伴走型で支援いたします。
私たちは、ビジネス課題を解決する支援を行っております
サービスについてお気軽にご相談・お問い合わせください
この記事を書いた人
マーケティングプランナー 新卒でイー・エージェンシーに入社。 デザイナー兼マーケティングプランナーとして活動しています。ウェビナーやトレーニング動画の編集にも従事。
このライターが書いた記事を見る