キーワード入札消滅へ。Google広告で他社に差をつける「AI学習設計」とは(Google I/O 2026 & Google Marketing Live 2026レポート)

2026年5月に開催された「Google I/O 2026」および「Google Marketing Live (GML) 2026」。そこで示されたのは、まさに「AI主導のマーケティング時代」という劇的な未来像でした。
本記事では、この最新の発表内容を基に、今後の広告運用がどのように変化していくのか、その本質と重要トピックの全体像をわかりやすく整理してご紹介します。
さらに、このパラダイムシフトを勝ち抜くために「今、どのような準備が必要なのか」について、私たちが推進する最先端のプロジェクトの知見を交えながら具体的に紐解いていきます。

構造変化の本質(今まで vs これから)

評価軸 従来のマーケティング 2026年以降(これからの標準)
広告運用の中心 キーワードを選んで手動入札 AIに「ゴール」と「データ」を渡して自動最適化
計測のゴール Webサイト上のCV(資料請求など)で終了 ジャーニー全体+LTV(商談・契約・継続)まで予測
GA4の役割 過去の実績を確認する「レポートツール」 予算計画・シミュレーションを行う「意思決定OS」
Googleの立ち位置 Webサイトへユーザーを送り出す「集客の入り口」 Googleの中で購買までが完結する「購買の場所」

このように、Googleは「集客のプラットフォーム」から「購買・意思決定のプラットフォーム」へと構造レベルでの進化を遂げようとしています。
ここでマーケターにとって最も重要となる前提は、「オンライン(Web上の行動)とオフライン(商談・契約などのCRMデータ)のコンバージョンデータを突合し、正しく広告AIにフィードバックしていくこと」です。これができなければ、どれほどGoogleのAIが進化してもその恩恵を享受することはできません。
これを踏まえ、2026年以降の広告運用において主軸となる重要なテーマは以下の3点です。

2026年以降の広告運用で「絶対に外せない3つの重要テーマ」

  • 9月にDSA廃止・AI Maxへ完全移行:
    キーワード入札が消滅し、「AIに渡すデータの質」だけが唯一の差別化要素になります。

  • Journey-Aware Bidding(ベータ):
    最終的なコンバージョンだけでなく、中間KPIを含めた購買ジャーニー全体を学習して入札を最適化する機能です。

  • MeridianのAnalytics 360統合:
    GA4・BigQueryと接続された環境で、デジタル・マスを横断したMMM(予算最適化)が可能になります。

ここからは、今後の広告運用において重要となるトピックについて詳しく紐解いていきます。

AI Max全面移行とJourney-Aware Biddingの登場で、「データの質と学習設計」が唯一の差別化要素となる

ここでは、GML 2026で発表された広告プロダクトの具体的な変更点について解説します。一言で言えば、手動運用の時代が完全に終わり、AIに渡す「ファーストパーティデータ(自社保有データ)の質」で競合との勝負が決まる時代が到来します。
Googleは今回の発表で、AIによる自動拡張をさらに推し進める姿勢を鮮明にしました。もはや手動で設定したキーワードだけで配信を完全にコントロールする時代は終わり、AIに何を学習させるかが勝負の分かれ目となります。

9月のDSA(動的検索広告)廃止とAI Maxへの完全移行

従来の限定的な自動化広告(DSA)は2026年9月に廃止され、より高度なAI検索広告である「AI Max」へ自動移行されます。キーワード設定機能自体は残るものの、AIがそれらを学習データとして活用し自動拡張するため、競合他社もすべて同じAIエンジンを使って広告を運用するプラットフォームの平準化が起こります。 

CRM連携を前提とした「Journey-Aware Bidding(ベータ)」の登場

最終的なコンバージョン(本申込や購入など)だけでなく、そこに至るまでの資料請求やメルマガ購読といった「購買ジャーニー上の重要な接点」をGoogleのAIに学習させ、入札を最適化する公式機能が登場しました。

競合がすべて同じAI(AI Max)を使うようになるからこそ、差がつくのは「AIに学習させるデータの質と量」です。最終コンバージョンだけではAIの学習シグナルが不足しがちなため、成約の予兆となる「確度の高い行動(中間KPI)」を的確に定義し、AIへフィードバックする設計が必要不可欠であるとイー・エージェンシーは考えています。 

GA4を活用して適切な中間CVを設計し、「単にサイトを閲覧して離脱したユーザー」と「資料請求やメルマガ購読など、熱量の高いアクションを起こした見込み客」をデータ上で明確に区別すること。この質の高い中間シグナルを先行してAIへ連携できる体制を構築できていること自体が、これからのAI主導マーケティングにおいて他社を引き離す圧倒的な競争優位の源泉となるのです。 

Meridianの標準統合により、GA4が単なるレポートから「予算計画・意思決定のOS」へ昇華

この章では、「Google アナリティクス」周辺の進化について触れていきます。
各種計測・分析ツールがバラバラのレポートツールとして機能していた時代は終わり、マーケティング全体の投資判断を行う「意思決定のOS(司令塔)」へと急速に統合が進んでいます。

その象徴となるのが、高度なデータ分析を民主化する以下の劇的なアップデートです。

オープンソースMMMツール「Meridian」のGoogle アナリティクス 360標準統合

これまでデータサイエンティストなどの専門家による大掛かりなプロジェクトが必要だったMMM(マーケティングミックスモデリング)が、GA4やBigQueryのデータと直接接続する形で利用可能になります。これにより、Google内だけでなく、TikTokや他社SNS、さらにはテレビCMなどのマス広告までを含めた複数チャネルのROI分析と、予算のシミュレーションが標準機能として実装されます。

このプロダクト進化が意味するのは、 「デジタル・マスを横断した全体予算の最適化」や「LTV予測に基づく長期的な投資判断」を実行するための技術的ハードルが、劇的に下がったということです。

Google自身がプロダクトの統合を進め、データ活用を前提としたエコシステムを構築した今、マーケティングは点ではなく「面(全体最適)」で捉えるべき時代に来たとイー・エージェンシーは考えています。 単なるレポート確認にとどまらず、プロダクトの進化を自社の「意思決定のOS」としてどう使いこなすか、その目利きと設計思想こそが今後のマーケターに問われる重要な要素になっていくはずです。

【直近の重要対応】6月のAPI変更と9月のAI Max移行に向け、今すぐ着手すべき実務タスク

ここまで2026年以降の大きな未来像についてご紹介してきましたが、これらの進化の恩恵を受けるためには、直近で控えている大規模なシステム変更の波を確実に乗り越えなければなりません。
目前に迫った運用の混乱を防ぎ、スムーズに次世代のAI環境へ移行するためにも、まずは以下のスケジュールに沿って着実な準備を始めていきましょう。

【6月1日】Google Ads API 詳細データの参照制限への対応

37ヶ月を超える詳細データが参照不可となるため、BigQueryへのエクスポートおよびバックアップが正しく機能しているか、今すぐ確認を行う必要があります。

【6月10日】Google Ads API v20の完全停止に伴うツール確認

v20を利用している自動化ツールや社内システムがその日に突然停止するリスクがあるため、バージョンアップ対応の有無を直ちにチェックします。

【9月】DSAキャンペーンのAI Max自動移行に向けた準備

移行が始まると過去の設定や実績の対比が困難になるため、現行DSAの設定内容とパフォーマンスデータを、移行前に必ず現時点で記録・保存しておきます。

GMP×Google Cloudの認定パートナーだからこそ実現できる、イー・エージェンシーの「AI学習設計」と「データ統合」

テクノロジーがどれだけ進化しても、それを自社のビジネスに合わせて正しく「設計・実装」できなければ意味がありません。これからの「AI×データ」マーケティングをリードする、イー・エージェンシーの強みについてご紹介します。

「GMP」「Google Cloud」認定パートナーとしての専門性

私たちは、GA4をはじめとする「Google マーケティング プラットフォーム(GMP)」だけでなく、データ基盤となる「Google Cloud(BigQueryなど)」の両方で高い専門性を持つ認定パートナーです。今回のアップデートで必須となる「広告API制限への対応(BigQueryバックアップ)」や「Meridian(MMM)の導入」を、インフラレベルからワンストップで支援できる体制が整っています。

CRMとGA4を繋ぐ「確実な実装力」と「伴走型サクセス支援」

GA4を活用した中間KPIの設計だけでなく、その先にある商談や契約といったCRM(オフライン)データまでを統合し、ビジネスの最終成果に直結するマーケティング基盤を構築するには、高度なテクニカル実装が必要です。これこそが、イー・エージェンシーが最も得意とし、強みとしている領域です。 私たちは年間2,000件以上のサポート実績で培った確実な技術力で、GA4とCRM、そしてBigQueryをデータ乖離なく強固に繋ぐデータパイプラインを構築します。さらに、単なるシステム構築にとどまらず、その後のデータ活用や広告AIへのシグナル還流まで、お客様に寄り添って伴走支援いたします。

 

今回のGoogle I/OおよびGML 2026の一連の発表が示す通り、これからのマーケティングはより高度に、そして複雑に変化していきます。

特に、これからの成果を左右する鍵となる「オンラインとオフラインのコンバージョンデータの突合」や「広告AIへのデータ連携」について、「自社では具体的にどう進めるべきか?」「技術的なハードルが高くて足踏みしている」と、不安や疑問を感じられた方も多いのではないでしょうか。

もし少しでも迷うことや、自社だけでの対応に難しさを感じたときは、どうぞお気軽にイー・エージェンシーまでお問い合わせください。

私たちはGMPとGoogle Cloudの専門家として、足元のシステム対応から未来のAI学習設計まで、みなさまのビジネスに寄り添って全力でサポートいたします。まずは小さな疑問からでも、いつでもお気軽にお声がけください!


GMP・Google Cloudを活用したデータソリューション資料ダウンロードのご紹介

GMP・Google Cloud活用によるデータソリューションサービス資料のご案内

本資料では、GMP(Google Marketing Platform)・Google Cloudを活用した、イー・エージェンシーのデータソリューションサービスについて、成功事例を交えながら詳しくご紹介します。
データ活用のプロフェッショナルが、お客様のビジネス成果を最大化するため行ってきた施策を是非ご覧ください。

 

GA4を導入するならイー・エージェンシーにご相談ください

イー・エージェンシーは、「Google マーケティング プラットフォーム(GMP)」の認定セールスパートナー、「Google クラウド プラットフォーム(GCP)」の認定パートナーです。
また弊社はGoogleより2021年上半期における Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)の数多くの導入支援実績を評価され、認定セールスパートナーとしてアワードを受賞しております。
これまでの豊富な実績を元に、GA4導入・移行をお客様のビジネスに寄り添い支援させていただきます。

まずはお気軽にご相談ください。
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私たちは、ビジネス課題を解決する支援を行っております
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この記事を書いた人
マーケティングチーム

GMP プレミアムサロンの企画運営担当
GMP プレミアムサロンを企画運営するマーケティング担当者で構成されています。Googleの最新情報の発信やウェビナー運営、動画・ダウンロード資料制作などマーケティング全般を手広く手掛ける縁の下の力持ち。
マーケティングのみならず、デザインやライティングに強いメンバーが集まった、陽気なチームです。
GMP プレミアムサロンがよりお客様の役に立つプラットフォームとなるよう、皆様と共に育てていければと思っています!