最終更新日:2025年7月2日
公開日:2024年5月26日
2023年7月にユニバーサル アナリティクス(UA)の計測が終了し、Google アナリティクス 4 プロパティ(以下GA4)でのデータ分析が本格化してきました。
GA4を運用する中で、このような無料版の機能制限に、もどかしさを感じていませんか?
- レポートに「(other)行」が表示されてしまい、正確なデータが把握できない
- データ探索時に「サンプリング」がかかり、分析の精度が下がる
- 14ヶ月しかデータを保持できず、前々年比較ができない
- BigQueryへのエクスポート上限に抵触し、エクスポートが止まってしまう
この記事では、無料版のGA4で制限に課題を感じ、有料版である「Google アナリティクス 360(以下、GA360)」を検討し始めた方へ向けて、料金体系や無料版との具体的な機能の違い、導入するメリットを分かりやすく解説します。
GA360の料金テーブルを見てみる
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/inquiry/ga4_price
INDEX
GA360の料金は、「固定の基本料金」と「イベント数に応じた変動料金」を組み合わせた月額制
GA4では全てのユーザー行動を「イベント」として計測しており、このイベント数が料金の基準となります。
GA360の月額料金は、月間2500万イベントまでを含む固定の基本料金と、月間2500万イベントを超過した月間イベント数に応じた変動料金の合算で算出されます。
変動料金には段階的な割引(テーブル)が設定されており、月間イベント数が多いほど1イベントあたりの単価が安くなる仕組みです。(イメージ画像)
月間のイベント数が多いサイトほど、お得に利用できる料金体系となっているため、トラフィックの多いサイトを運営している企業様でも、費用負担が際限なく増えるわけではなく、コストパフォーマンス高く利用できます。
具体的な料金テーブルの詳細については、以下のページでご紹介しています。
GA360の変動料金テーブルを見てみる
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/inquiry/ga4_price
請求対象となるイベントの種類とは
GA4のイベントには、自動で収集されるものから独自に設定する「カスタムイベント」まで4つの種類があり、その多くが請求対象となります。
GA4のイベントの種類
種類 | 詳細 |
自動収集イベント | 自動で収集されるイベント |
測定機能の強化イベント | 計測の有無を設定できるイベント |
推奨イベント | GoogleがWebサイトやモバイルアプリの運営に必要だと考えているイベント |
カスタムイベント | お客様自身が名前を定義できるイベント |
ただし、以下のイベントは請求対象から除外されます。
請求対象外のイベント
GA4で重要なイベントを解説
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/column/20230724_01
自社サイトでどのようなイベントが計測されているか把握することが重要です。
自社のイベント数を確認し、料金シミュレーションする方法
請求対象となるイベント数を確認するには「探索レポートを使う方法」と「Google プラットフォーム ホームを使う方法」の2つがあります。
以下のページを参照して、イベント数をご確認ください。
GA4のイベント数を確認する方法
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/column/20230605_01
ただし、GA360の具体的な料金は公開されていません。
自社サイトのイベント数をご確認の上、ぜひ弊社まで料金シミュレーションをお問い合わせください。お客様の状況に合わせた概算費用をご提示します。
料金のお問い合わせはこちら
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/inquiry/ga4_price
【一覧比較】GA360と無料版の機能の違い
料金について解説してきましたが、最も重要なのは「GA360にアップグレードすることで、どのようなメリットがあるのか」という点です。
GA360を導入する最大のメリットは、無料版の様々な上限が緩和され、より高精度で深いデータ分析が可能になることです。具体的には、以下のような課題が解決されます。
- 収集できるイベント上限の緩和
- サンプリングの回避
- データ保持期間の延長
- (Other)の表示回避
- データセットの設定エラーの解消
- サブプロパティの作成
- Google広告連携におけるオーディエンス作成上限の緩和
- BigQueryへのエクスポートの上限緩和
以下に、無料版とGA360の主な機能差を一覧でまとめました。
無料版とGA360の1イベントあたりのパラメータ上限
項目 | 無料版 | GA360 | メリット |
イベント パラメータ | 25個 | 100個 | より多くの情報をイベントに付与できる |
イベント パラメータ値の長さ | 100文字 | 500文字 | 長いURLやIDなども欠損なく記録できる |
イベント設定上限(プロパティごと)
項目 | 無料版 | GA360 | メリット |
ユーザースコープのカスタムディメンション | 25個 | 100個 | 会員ランクなど、より多角的なユーザー分析が可能 |
イベントスコープのカスタムディメンション | 50個 | 125個 | より詳細な軸でイベントを分析できる |
イベントスコープのカスタム指標 | 50個 | 125個 | 独自のビジネス指標を細かく計測できる |
その他
項目 | 無料版 | GA360 | メリット |
BigQueryエクスポート |
|
|
より高度なデータ分析基盤を構築できる |
オーディエンスの作成上限 | 最大100件 | 最大400件 | Google広告等で活用するターゲットリストを細かく作成できる |
データガバナンス | なし |
|
権限やデータを分けて管理したり、複数の参照元プロパティのデータをまとめて確認できる |
API割り当て上限 | 1日あたり20万トークン | 1日あたり200万トークン | 外部ツールとの連携やデータ取得を安定して行える |
自動拡張データセット | なし | あり | (other)行にまとめられたデータ(高基数ディメンション)を展開して表示することがでる |
テーブルの行数制限 | 最大5万行 | 最大200万行 | より多くのデータを表示できる |
データの保持期間 | 最長 14ヶ月 |
|
前々年比較など長期的な分析が可能になる |
データ探索の サンプリングの上限 |
クエリごとに1,000 万件の イベント |
クエリごとに10 億件の イベント |
大規模サイトでも実数に近い高精度な分析が可能 |
比較の保存数 | プロパティごとに 50個 |
プロパティごとに 200個 |
分析したいセグメントを多数保存し、すぐに呼び出せる |
計算指標 | プロパティごとに 5個 |
プロパティごとに 50個 |
独自のKPIをGA4上で柔軟に作成・分析できる |
カスタムチャネルグループ | プロパティごとに 2個 ※ |
プロパティごとに 5個 ※ |
自社の流入経路に合わせて柔軟な分析軸を設定できる |
※ 事前定義されたチャネル グループ以外
GA360は、こんな企業におすすめ
特に以下のような課題をお持ちの企業様に最適です。
項目 | 詳細 |
大規模なトラフィックを持つWebサイトを運営している企業様 | 月間数百万セッションを超え、サンプリングによるデータ精度の低下や(other)行の発生に悩んでいる企業様におすすめです。 GA360なら、サンプリングを回避し、実数に基づいた正確な意思決定が可能になります。 |
ECサイトや会員サイトなど、LTV(顧客生涯価値)を重視する企業様 | 前年比だけでなく、2年前、3年前のデータと比較して、顧客の長期的な行動変化を分析したい企業様に最適です。 最大50ヶ月のデータ保持期間により、長期的な視点での顧客分析や施策の効果検証が実現します。 |
複数のブランドや事業部でWebサイトを管理している企業様 | 事業部ごとにアクセス権限を分けたいが、プロパティを分けると全体の数値を横断して見られない悩みをお持ちの企業様におすすめです。 サブプロパティ機能を使えば、権限管理を明確にしつつ、親プロパティで全体のデータも把握できます。 |
データに基づいた広告運用を高度化したい企業様 | 無料版のオーディエンス上限(100件)では、細かなターゲティングリストを作成しきれないとお悩みの企業様に最適です。オーディエンス作成上限が400件に増加することで、より精緻なリターゲティング広告などが可能になります。 |
GA360の導入、費用が気になっていませんか?
お気軽にお問い合わせください!
GA360の契約は、国内トップクラスの導入実績を誇るイー・エージェンシーへご相談ください
GA360を契約するには、Googleから認定された「公式リセラー」を通じて申し込む必要があります。リセラーは日本国内に複数社あり、それぞれが独自のサポートサービスを提供しています。
リセラー選びは、単なるツールの導入だけでなく、導入後のデータ活用までを視野に入れて選ぶことが非常に重要です。
弊社イー・エージェンシーは、国内トップクラスのGA360販売・導入実績を誇ります。その豊富な知見を活かし、お客様のデータ活用を成功に導くための強力な付帯サービスをご提供しています。
付帯サービス1
専門チームで課題解決を強力にバックアップ 「サポート」
「サポート」は、ツールに対する疑問や課題を問い合わせることができるサービスです。
豊富なナレッジと組織力を持ったイー・エージェンシーの専門チームが、お客様の課題解決を強力にサポートします。
このサポート力が評価され、2023年1月に実施したお客様満足度調査では、「非常に満足」「満足」共に36%と、回答いただいた72%の方にご満足いただいております。
リセラー選びはサポートが要!高品質なサポート 3つの特徴
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/column/20240116_01
付帯サービス2
ハンズオンと講義、2つの形式で知識を定着 「トレーニング」
イー・エージェンシーでは、GA4の概念と使用法について学べる「トレーニング」を提供しています。
トレーニングの形式は、講義形式と、実際の画面を操作しながら学ぶハンズオン形式の2つをご用意しているため、組織的にGA4の知識を定着させたい企業様に最適です。
また、多くの方がつまずくポイントを徹底的に調査し、トレーニングカリキュラムに反映をし続けているため、受講者の方からは非常に高い評価をいただいております。
チーム教育に重要!GA4の効果的なトレーニングに欠かせない4つのポイント
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/column/20240212_01
付帯サービス3
データ活用の自学習コンテンツ 「GMP プレミアムサロン」
「GMP プレミアムサロン」は、イー・エージェンシーが提供する学習サービスです。
基礎知識や使い方をわかりやすく学べる「トレーニング動画」や基本的な設定から活用までを学べる「GA4実戦ガイド」、最新情報を毎月お届けする「プレミアムレター」など、GA4を体系的に学べるコンテンツが充実しています。
2023年1月に実施したお客様満足度調査では、「大変満足 17%」「ある程度満足 55%」と、回答した72%のお客様から高い評価をいただきました。
データ活用に社内教育は必須!GA4を体系的に学ぶ方法とは
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/column/20240130_01
お問い合わせからご利用開始までの流れ
弊社にお問い合わせいただいてから、GA360のご利用開始までは、主に以下のステップで進みます。お客様の手間を最小限に抑え、スムーズな導入をサポートします。
GA360に関するよくあるご質問(FAQ)
GA360をご契約いただく際に、よくあるご質問をご紹介します。
Q1. 契約期間に縛りはありますか?
A1. 年間契約となります。詳細な契約条件については、お問い合わせの際にご説明いたします。
Q2. 以前のユニバーサルアナリティクス(UA)の有料版との違いは何ですか?
A2. 計測のモデルがヒットベースからイベントベースに変わった点が最大の違いです。これにより、Webサイトとアプリを横断した、よりユーザー中心の分析が可能になりました。機能面でも、GA360は探索レポートの機能が大幅に強化されています。
Q3. 支払いに請求書払いは可能ですか?
A3. はい。日本円での請求書払いが可能です。
他にもお悩みや疑問がある方は、お気軽にお問い合わせください。
料金のお問い合わせはこちら
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/inquiry/ga4_price
まずは自社のイベント数を確認し、料金シミュレーションから
本記事では、GA360の料金体系と、無料版との機能差について解説しました。
GA360は、無料版の機能制限によって正確なデータ分析が困難になっている企業にとって、非常に強力なソリューションです。サンプリングや(other)行の問題を解消し、より長期間のデータを高精度で分析することで、的確な意思決定をサポートします。
イー・エージェンシーは、GA360の導入支援はもちろん、その後のデータ活用コンサルティング、データ基盤構築まで、お客様のデータドリブンなマーケティング活動をワンストップでご支援します。
- 「自社の場合、どれくらいの費用がかかるのか?」
- 「有料版にすることで、具体的にどんな課題が解決できるのか?」
少しでもご興味をお持ちいただけましたら、まずはお気軽に無料の料金シミュレーションをお申し込みください。専門のスタッフがお客様の状況をヒアリングし、最適なプランをご提案します。
以下のフォームに必要情報をご入力ください。「対象サイト・アプリの基本情報」欄に、ご確認いただいた月間平均イベント数をご記入いただくと、よりスムーズにご案内が可能です。
イベント数・ヒット数の確認方法
https://googleanalytics360-suite.e-agency.co.jp/column/20230605_01
GA4を導入するならイー・エージェンシーにご相談ください

イー・エージェンシーは、「Google マーケティング プラットフォーム(GMP)」の認定セールスパートナー、「Google クラウド プラットフォーム(GCP)」の認定パートナーです。
また弊社はGoogleより2021年上半期における Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)の数多くの導入支援実績を評価され、認定セールスパートナーとしてアワードを受賞しております。
これまでの豊富な実績を元に、GA4導入・移行をお客様のビジネスに寄り添い支援させていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。
お客様のデータ活用を伴走型で支援いたします。
私たちは、ビジネス課題を解決する支援を行っております
サービスについてお気軽にご相談・お問い合わせください
この記事を書いた人

マーケティングプランナー 新卒でイー・エージェンシーに入社。 デザイナー兼マーケティングプランナーとして活動しています。ウェビナーやトレーニング動画の編集にも従事。
このライターが書いた記事を見る