今こそ始めるSEO(1)SEO対策とは?メリット・必要なツールは何?

そもそもSEOとは?

『SEO』はサイト運営では欠かせない施策で、日本語にすると『検索エンジン最適化』※Search Engine Optimization となります。

サイトに流入するユーザーの「自然検索からの流入」を最大化するための施策ですが、具体的にどういった事をするのか、イメージがつきにくいのではないでしょうか?
この記事ではSEOの簡単な説明と実際に何を行えばいいか、初めてSEOを学ぶ方向けに解説いたします。

SEOとは自然検索からの流入の最大化と書きましたが、その施策を行うメリットは何でしょうか?実は単純に流入が増えるだけではないのです。ここではそのメリットとデメリットを比較してみます。

SEOのメリット

費用対効果に着目すると、SEOのメリットは、広告コストを掛けずに検索エンジンからWebページへの流入を得られる点です。
SEOを行い、自社のWebページをGoogleの検索結果で上位表示することができれば、検索エンジンから継続的にユーザーは流入し続けます。
Webページを上位表示し続けることができれば、それに伴い流入するユーザー数は積みあがっていきます。
つまり、費用対効果は高くなっていきます。

リスティング広告との比較

SEOと比較して、検索広告(リスティング広告)による流入は、出稿に応じて費用が掛かります。出稿を続ければ続けるほど、費用も膨らんでいきます。
費用対効果という観点でSEOとリスティング広告を比較すると、SEOは目的のページへの集客に費用を掛け続けることなくアクセス数を伸ばすことができる施策です。

つまりSEOによってWebページへの集客を上手く運用できれば、広告費用の削減効果にも繋がります。

また上位表示できたページは関連する様々なキーワードで評価が高くなる傾向にあります。上位表示を狙っていたキーワードとは別のキーワードでも流入が増えますので、多くのユーザーとの接点になります。

SEOのデメリット

SEOのデメリットは効果が予想しにくい点が挙げられます。
実はSEO対策の施策は一つではなく、数多くあります。その中から自サイトの状況によって優先度が高い施策から行っていきますが、実際にどの施策が効果があるのかは断言できません。

Googleの検索ランディングのアルゴリズムは複雑になっており、特定の施策がどの程度効果を挙げるのかを定量的に計ることが非常に難しくなっています。
SEO施策では何度も施策を行いPDCAを回していき、最適化を行い続ける事が肝要なので、費用に対して流入がどのくらいあるのかを事前に計算することは不向きです。

リスティング広告では、費用を掛けて流入を獲得する仕組みであることから、費用対効果を計算しやすい施策と言えるでしょう。広告出稿プランによってユーザーの流入が想定できるため、計画を立てやすいと言えます。

上記の様にメリットとデメリットは相反する要素になっていますので、自サイトの状況を考え、リソースを投じることが重要です。

SEO対策の前におさえておきたい!Googleの理念を学ぶ

では実際のSEO対策に入る前に、SEO施策で重要なポイントをご紹介します。検索エンジンであるGoogleが何を重視しているかをまず知り、対策を立てることで効率もアップします。

SEOには多様な種類、施策があり、細かいテクニックが無数に存在しています。それを全て把握することはとても困難だからです。

ここで、GoogleのWebサイト上で公開されている「Googleが掲げる10の事実」から一つ引用をご紹介します。
「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」

これはGoogleの理念が「ユーザーファースト」を最も大事にしている事を表しています。「ユーザーファースト」とは、Webサイトやその情報は全てユーザーの為に作られており、ユーザーが便利だ、使いやすいと思うようなサービスが最も重要だとGoogleは考えていることがわかります。

この理念をSEOに当てはめれば、コピペだらけの低品質なコンテンツ、信用できない運営会社、悪質なスパム行為等はユーザーのためになりません。つまり、「ユーザーファースト」に反するコンテンツの上位表示は難しいと言えます。

逆にユーザーのためになるような専門的で高品質なコンテンツ、信頼性のある運営会社であれば上位表示できるといえます。
サイト運営者は常にユーザーに必要とされる、便利なコンテンツやサイトにすることを心がけましょう。それがSEOを行う上で最も重要な基礎となる考え方です。

SEO対策に必要な2つのツール

では実際にSEO対策を行う上で準備するべきツールを2つご紹介したいと思います。

Google Search Console(グーグル サーチコンソール)

Search Consoleは自サイトが

・どういったキーワードで
・どのくらい評価されて
・どのくらい流入しているのか?

を測るツールです。SEOを行うのなら真っ先に導入するべきツールで、何はともあれこちらを導入しましょう。
このツールはGoogleが公開しており無料なので気軽に試すことができます。
※こちらの使い方はまた別の記事で解説を予定していますのでお待ちください。

Google アナリティクス(グーグル アナリティクス)

Google アナリティクスはサイトに流入したユーザーが

・どこから
・自サイトのどのページにランディングし
・どういった経路を辿ってコンバージョンに至ったか?

を計測できるツールです。

Search Consoleはサイトに至るまでを計測するツール、Googleアナリティクスはサイト内の行動分析のツールと言えるでしょう。

基本的にはこの2つのツールを使って、自然検索からの流入がどれくらいあり、サイトに流入したユーザーがどういった遷移を行ったのかを分析することでサイト改善を行っていきます。

SEO対策に必要な2つのツール

ツール名 利用シーン
Google Search Console サイト訪問前までのユーザー動向がわかる
Google アナリティクス サイト訪問後、サイト内でのユーザー動向がわかる

SEO施策 3つの流れ

続いて実際にSEO対策を行うのであれば、どういった流れになるのか?を解説します。

※あくまで基礎的な内容になり、サイトに応じて工程の増加、調査の追加等が発生します。全体の概要をつかむといった内容になりますのでご了承ください。

◆SEO施策 3つの流れ

その1 現状把握とKPI設定

まずはSEO対策を行うサイトの状況を調査し、サイトの現在の状況を把握します。

サイトの状況調査から得た結果を元に、目標を設定します。
ここがおざなりで、「なんとなく自然検索からの流入を増やしたい」、といった漠然とした目標だと、後々の施策もあやふやなものになってしまいます。
SEO施策によって適切な改善を行うためにも、しっかり設定しましょう。

現状把握はSearch Consoleを使って、自サイトがどういったキーワードで、どの程度評価されているのかを把握します。
自サイトの現状を把握することで目指すべき道もはっきりしていきます。KPI設定も「SEO対策を行うことで何を得たいのか」をしっかり決めていきましょう。

SEO対策の目標によって、最適な施策は変わっていきます。例えばPVを増やしたいのか、CVを増加させたいのかで、注力するキーワードや対策ページが変わります。SEO対策で何を得たいのかを決める事で、その施策に優先順位をつけて適切に改善を行うことができます。

その2 キーワード選定

現状把握と目標を決定したら、次に注力するキーワードを決めます。
例えば、PVを増やしたいのであれば検索頻度が多く、ユーザーの目にとまりやすいキーワードを狙うべきです。
あるいは、自サイトのCVが欲しいのであれば「商品名+購入」といったキーワードを狙うことになります。
これらに加え、上位表示の難易度を加味して決める事もあります。

SEO対策においてキーワード選定は重要なポイントです。
全てのキーワードで上位表示するというのは現実的ではないので、自サイトに関連するキーワードの中から優先度をつけて注力するキーワードを決めます。
ここで選定したキーワードを元に、次のステップでコンテンツの制作といった具体的な施策を行っていきます。

その3 狙うキーワードに対応したコンテンツ作成、既存ページ改修

狙うべきキーワードが決まったら、対応するページを決めていきます。
SEO対策の目標が自サイトのCVが欲しい、であれば「商品名+購入」といったキーワードに対応したコンテンツを作成(または既存ページの改修)します。キーワードが「商品名+購入」の場合、集客するページは商品詳細ページになるでしょう。
また自社のサイトについて知ってほしいのであれば、トップページや、サービス紹介ページが候補にあがります。

このように、キーワードとページの組み合わせでSEO対策を設定していきます。
キーワードに対応した新しいページを作成するのか、既存ページを改修するのかを、現状把握で得たデータや実際に上位表示しているサイトを元に判断します。
それぞれの作業を簡単に解説していきます。

狙うキーワードで上位表示している他のサイトの調査

実際に狙いたいキーワードで検索し、上位表示しているページがどういった内容なのかを調査します。
そのキーワードでユーザーがどういった情報を求めているのかを把握します。

自サイトのコンテンツとの差分を調査

上位表示しているサイトのコンテンツと自サイトのコンテンツを見比べて、足りない要素や深掘りしたほうが良い要素などを考えていきます。
上位表示しているサイトのコンテンツほどユーザーに求められているという事なので、重要なコンテンツといえます。
上位サイトにあって、自サイトに無いコンテンツがあれば、自サイトにも追加するべきです。
自サイトで説明が不足しているコンテンツが上位サイトに見つかった場合、加筆修正によって詳細な解説を付け加えれば、さらにユーザーが求めるコンテンツになり得るでしょう。

ページのHTMLタグの最適化

SEO対策といえばこちらを想像する方も多いのではないでしょうか?
タイトルタグ、hタグ、ディスクリプションといった「内部タグ」をGoogleに理解されやすいよう、最適化する施策です。

近年ではGoogleアルゴリズムの高度化により、各種HTMLタグの重要度は下がりましたが、全く無くなったわけではありません。
HTMLタグが正しく記述されていなければ、Googleがページ内容を認識できない可能性があります。
どれだけ良いコンテンツを作成してもそれをGoogleが評価しなければユーザーには届かないので、おろそかにしてはいけない部分です。

SEOを続けるポイント

SEO対策の一連の流れは以上となります。
しかし、一度対策を行ったからといって終わりではありません。
期間をおいて、再びSearch Consoleを使い、望んだ順位になっているかを調査します。順位が上がっていないのであれば改めてコンテンツの精査を行い、上位表示しているサイトと比較して足りない部分を調査します。

定期的にページのメンテナンス(記事コンテンツのリライト、対策キーワードの再選定、サイト内リンクの最適化)を行いましょう。

また、最近ではユーザー体験も重視されています。
Search Consoleで確認できる指標のページエクスペリエンス(コアウェブバイタル、モバイルユーザビリティ等)の改善も有効です。こちらは数値がSearch Consoleで確認できるのでSEOとしては結果が分かりやすい対策となっています。

SEO対策はPDCAが大事

SEO対策は一度で結果が出る事はあまりありません。対策を続けて、細かいスパンでPDCAを回し改善を行うことが重要です。
PDCAに加え、Googleのランキングアルゴリズムは定期的に改善されるので常に情報収集を行い、サイトの改善を行い続けることが必要です。
SEO対策は労力がかかるため、望んだ結果がなかなか出ないこともあります。一度で結果が出なくとも諦めずに続ける事、これが何より重要な点です。

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この記事を書いた人
金城 和佳

SEOコンサルタントとして数多くのプロジェクトに従事した後、データ分析に注力するべく、イー・エージェンシーに入社。 得意分野はSearch Consoleを活用した緻密なデータ分析。 お客様の課題解決を担うべく、Google アナリティクスの更なる研鑽を重ねている。