2021年10月、Google社からGoogle アナリティクス 4 プロパティ(GA4)に関する最新情報が発表されました。
現在リリースされている無料版と、発表が待たれる有料版との機能の違いや、従来版であるユニバーサル アナリティクス(UA)から引き継がれる機能などが少しずつ明らかになっています。
今回は、GA4導入を検討中の方、従来版であるユニバーサル アナリティクス 360(UA 360)からの移行を進めている方に向けて、最新情報をわかりやすくお届けします。
※本記事中の情報は2021年10月時点の情報です。また日本における確定情報ではありません。各名称や導入時期に変更が生じる場合があります。
サブプロパティ・統合プロパティによるデータガバナンスを実現
統合(ロールアップ)プロパティ
・複数プロパティのデータを統合(ロールアップ)して管理できる機能
GA4の統合(ロールアップ)プロパティは、複数のプロパティのデータをまとめて分析できる機能です。
UAのロールアッププロパティと同じような機能が想定されています。
たとえば、メディアごとにサブプロパティを設定し、複数メディアを運営する企業(例:A社)の場合を例に挙げてみます。
A社の管理者は、自社が運営するメディアをそれぞれ単体ごとではなく、いくつかのメディアを合算してデータを計測することができます。
このように、複数のプロパティを統合して分析したい場合にロールアッププロパティは有効な手段となり得ます。
サブプロパティ
管理者が指定したプロパティの配下に、更にプロパティを設定できる機能です。
※サブプロパティという名称は仮称で今後変更になる可能性があります。
・任意のプロパティ配下に、サブプロパティ(仮称)の設定が可能に
例として複数のメディア運営を行う企業の場合、メディアごとにサブプロパティを分け、管理するといった使い方が想定されます。
※サブプロパティという名称は仮称で今後変更になる可能性があります。
特定のユーザーグループの機能アクセスを制御可能に
カスタムユーザーロール
カスタムユーザーロールとは、管理者が特定のユーザーロールごとに、表示させるデータやレポートを制御する機能です。
先ほど例に挙げた複数メディアを運営する企業を例に挙げてみます。
広告キャンペーンを担当する代理店X社には、広告キャンペーンに関するデータのみにアクセスできるよう制御したいとします。
カスタムユーザーロールを設定することで、代理店の役割に応じたデータを開示し、一方で見せたくないデータ(収益など)を非表示にすることが可能になります。
複数代理店とのパートナーシップがある場合に各社への柔軟なアクセス制御が求められる場合など、さまざまな測定ニーズに対応した機能です。
GA4有料版で得られる拡張性・上限緩和は?(無料版との比較あり)
GA4の無料版・有料版の違いを機能別に比較してみましょう。
機能(Google公式ヘルプ) | 無料版 | 有料版 |
BigQuery Daily Export | 100 万件のイベント | 数十億件のイベント |
ロールアッププロパティ | 利用不可 | 利用可能 |
サブプロパティ | 利用不可 | 利用可能 |
カスタムユーザーロール | 未定 | 利用可能 |
イベント パラメータ | イベントごとに 25 個 プロパティごとにイベント スコープのカスタム ディメンション 50 個 プロパティごとにイベント スコープのカスタム指標 50 個 |
イベントごとに 100 個 プロパティごとにイベント スコープのカスタム ディメンション 125 個 プロパティごとにイベント スコープのカスタム指標 125 個 |
コンバージョン | 30 | 50 |
オーディエンス | 100 | 400 |
データ探索 | ユーザーあたり、プロパティごとに 200 件まで作成可 プロパティごとに 500 件まで共有可 |
ユーザーあたり、プロパティごとに 200 件まで作成可 プロパティごとに 1,000 件まで共有可 |
データ探索のサンプリングの上限 | クエリごとに 1,000 万件のイベント | クエリごとに 10 億件のイベント |
非サンプリング データ探索 | 利用不可 | 非サンプリング データの結果: プロパティごとに 1 日あたり最大 500 億件のイベント |
API 割り当て | 1 日あたり 25,000 トークン | 1 日あたり 250,000 トークン |
データの保持期間 | 最長 14 か月 | 最長 50 か月 |
無料版・有料版 機能別比較表(2021年10月時点)
SLAについて
有料版には多くの製品機能にわたるサービス法定契約(SLA)が付属しています。
今回初めて、BigQueryのデイリーエクスポートにSLAが導入されると発表されています。
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この記事を書いた人
広告代理店でのライター・プランナー、Webメディアでの企画編集を経てイー・エージェンシーに入社。 わかりやすいコンテンツづくりを心がけています。
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