今こそ始めるSEO(3)コアアルゴリズムアップデートとは? 近年の傾向、重要な3つの要素をわかりやすく解説

コアアルゴリズムアップデート(コアアップデートとも呼ばれる)とは、Googleが全てのサイトに適用するランキング要因の改善の事を指しています影響範囲が非常に大きく、また変動幅も大きいので、SEO業界では大きなトピックとして取り上げられます。こちらはGoogleの公式Twitterアカウントで告知があり、その後1ヶ月程の時間をかけてアップデートされていきます。
実は、Googleはコアアルゴリズムアップデート以外にもランキング要因を常に修正しています。それは特定のジャンルや、細かい仕様のアップデートとなっており範囲は限定的です。こちらの影響は限定的であり、あまり実感することはないかもしれません。こういったアップデートにより、日々のGoogle検索順位は変動しています。
この記事ではコアアルゴリズムアップデートやその他のアップデート、その対策について解説します。

近年のアップデートの傾向

近年のWeb業界では、フェイクニュースや悪質なキュレーションサイトが問題になっており、Googleは検索結果の品質に非常に敏感になっています。
検索結果に表示されるサイトで特に重要視しているのが「E-A-T」です。

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「E-A-T」は
Expertise(専門性)」
Authoritativeness(権威性)」
Trustworthiness(信頼性)」

を指しており、Googleの検索品質評価ガイドラインで重要とされている項目です。
つまり、
・コンテンツの内容が詳しく、特定のジャンルに強い「専門性」
・ユーザーからの認知度が高く、ブランド力がある「権威性」
・情報の開示等、コンプライアンスを順守し、ユーザーから信頼される「信頼性」
こういった要素が重要なポイントとなります。

近年のアップデートで重要視されている「E-A-T」
  • Expertise:コンテンツの内容が詳しく、特定のジャンルに強い「専門性」
  • Authoritativeness:ユーザーからの認知度が高く、ブランド力がある「権威性」
  • Trustworthiness:情報の開示等、コンプライアンスを順守し、ユーザーから信頼される「信頼性」

 

専門的でない記事、他サイトをコピーしたコンテンツ、認知度が低い個人サイト、アフィリエイトサイト等は厳しい状況と言えます。特に2020年のコアアルゴリズムアップデートでは企業が運営するサイトの順位が上昇し、個人サイトが下がる傾向にありました。

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その他のアップデート(新しく2021年6月にランキング要因に加わったコアウェブバイタルとは?)

コアアルゴリズムアップデートだけではなく、実は他にもアップデートが行われています。ここでは2021年6月にランキング要因に加わったコアウェブバイタルについて解説します。
Googleはユーザー体験を重視し「サイトの快適さ」をランキング要因に加えました。その指標はコアウェブバイタルと呼ばれ、3つの指標で計測されます。

コアウェブバイタル 3つの指標
  • LCP(Largest Contentful Paint)ページ速度指標:ページが表示されるまでの速度。ページ表示速度が遅いとユーザーは離脱してしまうので早いほど良いです。
  • FID(First Input Delay)サイトの反応速度指標:ユーザーがクリックやスクロールなど何かしらのアクションを行った際の反応速度。反応が機敏であるほど良いです。
  • CLS(Cumulative Layout Shift)レイアウトの安定性指標:ページのレイアウトが安定し、ユーザーの行動を妨げないかを測る指標。スクロールして画面いっぱいに広がるバナー等は指標が下がる原因となります。

 

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ここで注意すべき事は、コアウェブバイタルはランキング要因としては優先度は高くないという事です。ランキング要因として重要なのは、まず検索クエリとの関連性、次にE-A-Tになり、そういった評価の後、最終的な判断としてコアウェブバイタルが使用されます。
やはり、上位表示するためにはコンテンツが重要なのは間違いありません。
とはいえ、ユーザー体験を向上させる事はユーザーのためになりますので、優先度を考えつつ改善することをおすすめいたします。

コアアルゴリズムアップデートへの対策

コアアルゴリズムアップデートに対する特別な対策法はありません。なぜなら、コアアルゴリズムは特定の要素を評価するものではないからです。
コアアルゴリズムは複雑な要因が絡み合い最終的な評価となっています。コアアップデートが行われたからといってその対応のみに集中しても、それは場当たり的な対応にしかならず次のアップデートで評価が変わるかもしれません。
ですので重要なのはユーザーにとって使いやすく、有益な情報収集ができるサイトを作成することです。ユーザーのためにという視点で、E-A-Tやコアウェブバイタルに注意しながらサイト運営をしましょう。
またGoogleは「コアアップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと」というドキュメントを公開しています。その中から重要だと思われる2点をご紹介します。

コンテンツに集中する

ユーザーのためになるコンテンツを作成することを考えましょう。オリジナリティがあり、専門的で分かり易いコンテンツならば評価は高くなります。またユーザーの意図を読み解くために、Search Consoleを活用しましょう。

検索キーワードは、ユーザーが何を知りたいのか、どういった意図で情報を求めているのか、といったSEO施策のヒントが詰まっています。
SEO施策においては、ユーザーの検索意図を読み解くことで、ユーザーのためになるコンテンツ開発や既存コンテンツの修正を行います。

Search Consoleについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
今こそ始めるSEO(2)Search Consoleとは?できること、Google アナリティクスとの違いは何?

E-A-Tを満たすサイトにする

この記事の前半でもご紹介した通り、Googleは「E-A-T」を重要視しています。専門的、権威性、信頼性を得られるようなサイト運営を心がけましょう。

まとめ

コアアルゴリズムアップデートは年に数回行われます。しかし、その度に詳細な調査や、対策を行うのは得策ではありません。影響範囲が広く、またアルゴリズムは複雑化しているので結局答えが見つからず、投じたリソースが無駄になる事が多々あるためです。そういった変動に惑わされず、コンテンツに集中しましょう。Googleが提唱する通り、ユーザーのために良いコンテンツを作成することで、コアアルゴリズムアップデートが起きても良い評価を受け続ける事ができるのです。

ユーザー目線のコンテンツの評価分析は、SEOだけでは無く「サイト内行動」も重要です。Googleが提供するWebページのアクセス解析ツールであるGoogle アナリティクスを使えば、ユーザーがサイト内でどんな行動をとっているか、コンバージョンまで至っているのかを分析することができます。
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この記事を書いた人
金城 和佳

SEOコンサルタントとして数多くのプロジェクトに従事した後、データ分析に注力するべく、イー・エージェンシーに入社。 得意分野はSearch Consoleを活用した緻密なデータ分析。 お客様の課題解決を担うべく、Google アナリティクスの更なる研鑽を重ねている。