当社サポートチームには様々なお問い合わせをいただきます。最近ではGoogle アナリティクス 4 プロパティ（GA4）に関する内容が増えてきました。そこで、よくあるお問い合わせの中からGA4へのギモンと解決策をまとめ、シリーズとしてお届けします。
多くの皆さまのご参考になれば幸いです。

今回は、当社に寄せられるGA4へのよくあるご質問の中からイベントの計測についてを解説します。

＜お問い合わせ内容＞
計測されているはずのイベントが、GA4でレポーティングされていないのは、なぜ？

＜解決事例＞
データのしきい値が要因かも？ Googleシグナルを使用していたらチェック！

計測しているイベントがGA4でレポーティングされない場合の解決事例、原因と解決策をご紹介します。
計測を設定したイベントがGA4でレポーティングされない場合、データのしきい値が要因になっている可能性があります。
データ収集にGoogle シグナルを使用しているプロパティでは、一定ユーザー数以下のデータ行が表示されなくなります。これは、プライバシー制限によって、個人粒度でユーザーが識別できないようにするためです。

以下の2つの条件を両方とも満たしている場合は、しきい値が適用されます。

しきい値が適用されるプロパティの条件（両方を満たしていると、しきい値が適用）

・Google シグナルを有効化している
・デフォルトのレポートIDの設定で「User ID、Google シグナル別、次にデバイス別」を選択している

しきい値の影響を受けないデータを確認する3つの方法をご紹介します。

しきい値の適用を回避する方法

しきい値の適用を回避するには、次の3つの方法があります。サイトの運営方法や使い勝手などにあわせて、いずれかの方法を試してみてください。

• 方法1： しきい値以上のデータが表示されるよう、レポートの対象期間を長くする
• 方法2： [探索]の自由形式レポートで、ユーザーに関する指標を外してレポーティングする
• 方法3： デフォルトのレポートIDを「デバイス別のみ」に、一時的に切り替える

しきい値が適用されている場合の確認方法

しきい値の適用は、レポート上のマークにマウスオーバーすることで確認が可能です。
標準レポート、または探索レポートで確認できます。それぞれのレポートでの確認イメージを紹介します。

標準レポートでの確認イメージ

まず、標準レポートでの確認例をご紹介します。

標準レポートでは、レポート名の右側にアイコンが表示されています。アイコンがオレンジ色になっている場合、しきい値が適用されている可能性があるため、アイコンをクリックして適用有無を確認してください。

探索レポートでの確認イメージ

続いて、探索レポートでの確認例をご紹介します。

探索レポートでは、レポート画面右上にアイコンが表示されます。同様にアイコンがオレンジ色になっている場合、クリックして確認してください。

しきい値が適用されている場合の見分け方

しきい値が適用されている場合「このレポートの一部のデータは、しきい値の適用時に削除された可能性があります。」と表示されます。
このメッセージがない場合には、他の要因（サンプリング等）でデータがレポーティングされていない可能性があるため、注意が必要です。

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