GA4 プロパティとオプティマイズを連携する方法を解説! レポートを見るには?

Google アナリティクス 4 プロパティ(以下GA4)とGoogle オプティマイズ(以下オプティマイズ)の連携がベータ版として公開されました。
本記事では、これまでのユニバーサル アナリティクス(以下UA)による連携との違いや注意点、GA4をオプティマイズに連携する方法、GA4でオプティマイズのテスト成果を確認する方法について解説します。

※本記事は2022年3月時点での情報となります。

GA4とオプティマイズの連携 UAで連携する場合との違い・注意点は?

UA連携との変更点

  • 分析ベースが「セッション」から「ユーザー」に変更された。
  • 従来は有料版機能だったテスト対象のユーザーに「Google 広告とアナリティクスのユーザー」が選べるようになった。

UA連携と変更がない点

連携方法やテストの作成方法などについては、大きな変更はありません。

注意点 GA4側でオプティマイズのテスト成果を確認するために必要な設定について

現時点では、GA4にはオプティマイズに関するレポートが用意されていません。
そのため、GA4側で「テストパターンのセッションによるコンバージョンイベント数」などのテストによる成果を確認するには、オプティマイズ側での連携設定に加えて、GA4側でもいくつか設定を行う必要があります。
本記事で紹介する設定を行ってください。

GA4とオプティマイズを連携し、GA4側でオプティマイズのテスト成果を確認する方法

必要な設定

  • 設定(1) オプティマイズ側 GA4との連携設定
  • 設定(2) GA4側 オプティマイズのテスト成果を確認するための設定
    カスタムディメンションの登録と探索レポートの設定)

必要な権限

連携を行うには、以下2つの権限が必要です。

  • GA4 プロパティの「編集者」権限以上
  • オプティマイズ コンテナの「管理者」権限

設定(1) オプティマイズ側 GA4との連携設定

①オプティマイズのテスト一覧画面で「(歯車マーク)設定」をクリック
op1_202203

②コンテナ設定画面で測定メニューの鉛筆マークをクリック
op2_202203

③測定メニューでGA4プロパティとウェブストリームを選択・保存
op3_202203

設定(2) GA4側 オプティマイズのテスト成果を確認するための設定
(カスタムディメンションの登録と探索レポートの設定)

手順1 カスタムディメンションの登録

設定メニューのカスタム定義から「カスタムディメンションを作成」ボタンをクリック。
続いて、オプティマイズのテストに関するイベント「experiment_impression」に付与されるイベントパラメーター「experiment_id(テストID)」として登録。
op4_02_202203

同様の方法で「variant_id(テストIDとパターン)」もカスタムディメンション(イベントスコープ)に登録するのを忘れずに。

手順2 探索レポートでの確認

セッションスコープのセグメントでテスト対象のイベントを持つセッションを抽出し、探索レポートに適用。
20220405_01_ga4_optimize_06_tp

オリジナルとパターン1のどちらが優れていたかを比較するには?

以下の手順でレポートの設定を行います。

  1. 設定タブで「自由形式」手法を選択
  2. 変数タブで確認したい指標を選択(例:利用ユーザー、セッション、コンバージョン)
  3. 変数タブでセグメント「+」ボタンをクリックして、テスト対象のイベントを持つセッションを抽出するセグメントを作成・保存し、レポートに適用

セグメント作成例

  • セグメント① オリジナルパターンが表示されているセッションを抽出
    • 条件:イベント「experiment_impression」パラメーター:variant_id が [XXXXXX.0]
  • セグメント② テストパターンが表示されているセッションを抽出
    • 条件:イベント「experiment_impression」パラメーター:variant_id が [XXXXXX.1]


詳しくはオプティマイズのヘルプページをご確認ください。

Optimize ヘルプ:[GA4] オプティマイズをアナリティクスにリンクする

GA4側で確認できるオプティマイズの機能

機能 GA4 GA4  有料版
レポートのスコープ

ユーザー単位

GA4と同様

同時テスト プロパティごとに10個まで同時にテスト可能 プロパティごとに25個まで同時にテスト可能
同時パーソナライズ

プロパティごとに10個の同時パーソナライズ

GA4と同様

テストの期間

最大35日間

GA4と同様

テストのコンバージョンに
設定可能な指標

・ページビュー数

・購入イベント数

・購入による収益

・コンバージョンイベント
※収益ベースは米ドル(USD)のみ

GA4と同様

アナリティクスオーディエンス /
Google 広告 ターゲティング

すべてのユーザーが利用可能

GA4と同様

AMPページ

テスト不可

GA4と同様


UA連携でオプティマイズをご利用の場合は、早めにGA4への移行を

いよいよオプティマイズとGA4の連携が可能となりました。
ユニバーサルアナリティクス(UA)は2023年7月1日の計測終了がGoogleより発表されておりますので、遅くともそれまでにGA4へ移行する必要があります。
有料版も2023年10月1日に計測が停止されます。
詳しくは下記の記事で解説しています。

Googleがユニバーサル アナリティクスの計測終了を発表~GA4移行はお早めに~

UAでオプティマイズを利用している方、GA4とオプティマイズが連携されるタイミングを待っていた方は、この機会にGA4への移行を検討されてみてはいかがでしょうか?

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また弊社はGoogleより2021年上半期における Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)の数多くの導入支援実績を評価され、認定セールスパートナーとしてアワードを受賞しております。
これまでの豊富な実績を元に、GA4導入・移行をお客様のビジネスに寄り添い支援させていただきます。

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この記事を書いた人
松原 奈々

広告代理店でのライター・プランナー、Webメディアでの企画編集を経てイー・エージェンシーに入社。 わかりやすいコンテンツづくりを心がけています。