アプリ + ウェブ プロパティの正式版「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」リリース!
Googleより2020年10月14日(米国時間)、「アプリ + ウェブ プロパティ」はベータ版から新しい名称の正式版「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」にアップデートされ、次世代の“新しいGoogle アナリティクス”としてリリースされました。
Google アナリティクス(GA)のレポート画面の上部でもアナウンスが表示され、左メニューも新しくなっているため、すでにお気付きの方も多いのではないでしょうか? Google タグ マネージャー(GTM)でも、アプリ + ウェブ プロパティのタグは「GA4」と表示が変わっています。
なお、英語名は現時点では「Google Analytics 4 property」と「Google Analytics 4 properties」が使用されていますが、一般的には後者が用いられるようです。
「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」がGAのデフォルトのプロパティに
「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」がGoogle アナリティクスのデフォルトのプロパティになることもアナウンスされています。今後はプロパティの新規作成画面で、「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」が、従来のウェブ プロパティに代わってデフォルトの選択肢して表示されることになるようです。
●参考
次世代の Google アナリティクスのご紹介
https://support.google.com/analytics/answer/10089681
アナリティクス ヘルプ
https://support.google.com/analytics#topic=9143232
Introducing the new Google Analytics
https://blog.google/products/marketingplatform/analytics/new_google_analytics
The Update: How investing in analytics prepares you for the future
https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-strategies/data-and-measurement/the-update-drew-casey-digital-analytics/
「4 プロパティ」とは? 第4世代のGoogle アナリティクス、これまでの進化を振り返る
「4 プロパティ」の「4」とは何を意味するのでしょうか? これまでのGoogle アナリティクスの進化を振り返ってみると、下記のように「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」が第4世代のGoogle アナリティクスであることを意味していると考えることができます。
●Google アナリティクスの進化
第1世代 Urchin
2005年~2012年
2005年3月にGoogleが買収
urchin.js(アーチンタグ)【サポート終了】
第2世代 従来のGoogle アナリティクス(ga.js)
2007年~2016年
2007年 ga.js(クラシックタグ)【サポート終了】
2009年 ga.js(dc.js)(非同期タグ)【サポート終了】
→eコマース計測など、現在のGAの計測とレポートの基盤を構築。
第3世代 ユニバーサル アナリティクス
2014年~
2014年 analytics.js(ユニバーサルアナリティクスタグ)
→クロスドメイントラッキングやオーディエンス、ユーザーエクスプローラーを実装。
2017年 gtag.js(グローバルサイトタグ)
→Google広告との連携やイベント計測などが強化。
第4世代 Google アナリティクス 4 プロパティ(旧アプリ + ウェブ プロパティ)
2020年10月リリース
gtag.js(グローバルサイトタグ)※上記参照
→アプリとウェブの横断分析が可能に。複雑化したレポートも整理・刷新。
次世代のアクセス解析プラットフォーム「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」を導入するメリット3つ
アプリ + ウェブ プロパティのベータ版がリリースされたのは2019年7月末でした。それから1年3ヶ月を経てリリースされた正式版が「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」です。その特長と導入する主なメリットについて、あらためて考えてみましょう。
1. アプリとウェブのクロスプラットフォーム分析
アプリとウェブでのユーザーの行動データを統合し、デバイスやチャネルをまたいで複雑化するカスタマージャーニーを一元的に分析することが可能になります。
2. 機械学習による成果改善のための予測とアクション
機械学習を活用した自動的なインサイトの発見から、アクションへの連携、フレキシブルなレポート機能による分析など、ビジネス成果を改善するための様々な機能を搭載しています。
3. プライバシーファースト
プライバシー規制の強化で必要となるユーザーデータの保護に対応しつつ、「Google シグナル」の活用により、ユーザーのインサイトを把握するための信頼性の高い環境を実現します。
以上、アプリ + ウェブ プロパティの正式版「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」のリリースと、これまでのGAの進化、GA4の特長と導入するメリットについてご説明しました。
なお、イー・エージェンシーでは、「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」の導入については、できるだけ早めのタイミングをお勧めしています。なぜなら、経年変化など中長期的な比較や検証を開始するには、できるだけ早めに長期間の過去データを蓄積しておく方が有利だからです。
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